
こんなコトワザ、知っていますか?お天気にまつわるコトワザって、結構いろいろあるんですよ。
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ア行 |
・秋の夜、北の風は晴れとなる
秋になると朝鮮半島の方から移動性高気圧が流れてきます。その前に北風が吹くので、その北風が吹けば晴れとなるということ。でも、秋にはほかの原因で北風が吹くこともあり、風向きも地形によっては異なるので、このことわざは日本全国どこでも適用できるわけではないので注意してね。
・朝雨は女の腕まくり
女がいくら腕まくりして威張ってみても、すぐ力尽きてしまうように朝の雨は降ってもすぐ止んでしまうということ。このことわざは、特に海岸に近い所で、風のあまり強くない時に当たるようです。でも、現在の女性の強さからいくとどうかな?と思ってしまいますが、あなたの腕力はいかが?
・朝霧は晴れ
霧にはいろいろ種類がありますが、そのうちの輻射(ふくしゃ)霧は、夜間に天気がいい時に地面が冷却してしまい、それによって地面近くの空気も冷えるため、空気中の水蒸気が凝結して霧になったものです。このような輻射霧は、天気のいい時に発生するものの、日が照り出して気温が上がると消えてしまいます。それで、朝は霧でも次第に晴れるということなのです。
・アマガエルが鳴くと雨
古くから言われている、アマガエルが鳴くと雨って本当?その疑問を確かめようと調べた人がいるのですね。結果は、アマガエルが鳴くと雨になる確率は二分の一。ところが、5月から8月まで雨の降る確率は2日に1度だから、この時期にアマガエルが鳴いたとしてもその的中率は二分の一なのです。鳴いても鳴かなくても2回に1回は当たるということ。あなたも確かめてみてね。
・ウシが丸くなって寝ていると天気が悪くなる
低気圧が近づくと、天気が悪くなる前には、牛が寝床とする厩舎(きゅうしゃ)内の湿度が上がり、ウシの気分もすぐれず「よし、寝よう」ということになるらしいのね。もうひとつ、天気が悪い時は地面の冷え込みが少ないので、地面に丸くなって寝ることが多いことからなどなど、説はいろいろあるようよ。
・秋早くクマが里に出ると大雪がある
例年より早くに寒さが来た年には、山の方が先に雪が降り始めます。その山に住むクマが冬眠の準備がまだ出来ておらず、あわてて里に餌を求めにやって来るというもの。大陸の高気圧の勢力が強いということで、寒さも激しく、雪も早くから降るわけで、クマもビックリしちゃうわけですね。
・朝の雷は船乗りの警戒
船乗りにとって、天気の善し悪しは重要なこと。日本海側に位置する福井県で広く言われているのが、「朝の雷」に注意。これは、雷にもいろいろ種類があって、朝の雷は低気圧にともなう渦雷や、発達した前線にともなって温暖な空気が寒冷な空気に押し上げられて発生する界雷(かいらい)であることが多いようです。こうした雷は、海が荒れるので、注意せよということね。
・朝焼けは雨または嵐、その色銀色に光るは大嵐
暴風雨の原因となる低気圧が近づいて来ると、空気中の水蒸気が多くなったり、空気中に砂塵が吹き上げられるなどの現象が起こり、これらに日光が当たると波長が吸収されて、空が赤や青色に見えます。このことから「青みを帯びた時は大雨」「真紅に燃ゆる時は暴風雨近し」「銀色に光るは大嵐」など、色の変化で天気を読むのね。
・アリが群れをなして高いところへ移動すれば洪水近し
地中で暮すアリは、地下水が高くなるといち早く察知し、群れをなして高い所へ、高い所へと水から逃れるために移動します。アリは、少しぐらいの雨なら別にどうということはないのですが、かなりの量の雨が降ると地下水が多くなるので、アリが自分たちの身を守るために移動を始めるのです。アリさんは、逃げるが勝ちなのです。
・イワツバメ高く飛び乱れるときは、大暴風雨あり
「トビが高く飛べば大雨がある」と同じ意味で、イワツバメもトビも、高い所を飛ぶような時は、次第に低気圧がやって来て風が吹き、大雨になるというもの。これは、大風をともなう低気圧が近づくと、地面近くでは風がなくても、上空では先に強い風が吹き始めるので、鳥がこの風に乗って、高い所を飛んでしまうからなのです。トビもツバメも好んで高い所を飛んでいるのではなく、仕方なく風に乗ってしまったのね。
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カ行 |
・鐘の音がよく聞こえると雨になる
雨が近づいてくると湿度が高くなり、音が遠くまで聞こえるようになります。これは、天気の日では上層の気温が低くなり、空気の密度が濃くなって音が上に逃げていくのですが、曇りでは上層と下層の気温の差が小さくなるので音が上層に逃げずによく聞こえる、ということなのです。近くで子どもが騒いでいると、いつもより騒がしく聞こえるのも、雨が近いということなのよ。
・カモの大群が早く来ると早雪がある
カモは群れをなして季節風に乗ってやって来ます。「いつもよりカモが渡って来るのが早いな?」と思うときが時々あります。これは、いつもの年より季節風が早く吹き始めたときで、大陸の高気圧が例年より早く発達しているからなのです。それによって、カモがいつもより早く渡って来ます。だから、カモを見たら、早めの雪支度を始めるというわけね。
・ガンの行列南へ行けば寒気強し
人間は1日の最低気温が10度以下になると、特に朝晩が「寒いな」と感じます。秋になるとガンは、北から南に渡ってくるのですが、ちょうどこの「寒いな」と感じる頃にガンは渡ってくるのです。大陸の高気圧が発達し、この風に乗って南に渡るので、雁行を見たら当然、寒さが強くなると考えるのが妥当ね。
・クモの巣が朝かかっていると天気がよくなる
朝起きて庭を見てみるとクモの巣がかかっていることはない?クモが巣を張るのは、夕刻で、やや湿度が高くなった頃を見計らって巣を作るようです。特に、晴れるときを狙って巣づくりをします。何故なら、雨が降ったり、風が強いときには巣をはらず、例え張っても朝になると破れてしまうからなの。クモの巣作りもお天気次第ということね。
・子供が騒ぐと雨
天気と人間の心理とが密接に関係しているのは分かるよね?春の天気がいい日には、心もウキウキしてくるし、雨の日は心もドンヨリしてしまいます。また、気温が急に変わる場合、人間の神経を刺激することが多いのよね。子供が、雨が降りそうになるとその前に遊んでおこうと騒がしくなったり、低気圧が近づいて気分がイライラしてケンカしてしまうのがそれです。身に覚えあるでしょう?これは、人間だけでなくネコやカラスなど動物にもよく見られる現象なのよ。
・海上にうなりを聞けば満潮時に大波
海がうなる音は聞いたことがある?低気圧や台風が近づいて来ると波が高くなってうねり出すのですが、この時に海が「うなる」と言うのです。特に日本海側の地域で使われる言葉です。うねりが大きいときは、満潮時に波が高いところまで上がるので、このように言われるようです。海の音を聞きながら、その時の天気を見極めるというのは、日本海に住む漁師さんたちの智恵そのもの。
・雲が東より西に向かって急走すれば暴風雨あり
台風の通り方は、地方によって多少違いますが、通常は西から東へ進むとされています。台風が近づくと雲が東から西へ向かって流れていきます。空を見上げて、東からの風が吹き、雲が速く流れるときには、やがて台風が上陸し、暴風が吹くと覚悟しておくのがいいようです。
・カッコウのかまびすしく鳴く年は豊年の兆
カッコウがかまびすしく鳴くというのは、夏に山へ行ったときなど「カッコー、カッコー」とやかましく聞こえるときがあるでしょう?そのやかましい鳴き声を言うのです。カッコウはそもそも夏鳥で、夏になると南の方から渡って来ることから、天候が良いところに集って繁殖が盛んに行われるのです。鳴き声がかまびすしく聞こえる年は、天気も良好で豊作になるということね。
・寒さが暖かいと凶作
農作物には、暖かいと病害虫が多く発生しやすいのです。この「寒さが暖かい」という意味は、冬の寒さがいつもの年よりも暖かいと、病害虫が死なずに越冬してしまい、これらの畑への被害が増えるということなの。また、暖冬の年は、夏の気温が低くなることが多く、冷害という状態で、これまた凶作になりやすいということです。畑には冬も夏も適温がよろしいようで。
・厳冬はコメ豊作
「冬寒ければ夏暑し」と言うように、冬は冬らしく寒いのが順調な天候であって、夏も良い天候が続き豊作になるということ。さらに、冬の寒さで病害虫が死滅してしまうので、夏の被害も少なくなります。「寒中低温続けばその年のイネは豊作」「寒さが早くよく凍ると、稲作よい」など、同じような意味のことわざも多いのよ。
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サ行 |
・三寒四温
寒い季節にはよく使われる言葉ですよね。3日間寒い日が続き、あとの4日間は暖かくなるという周期が繰り返される現象です。これは、大陸の高気圧によるもので、移動性高気圧の発生地に近い朝鮮半島では規則正しい三寒四温がみられますが、日本では寒い期間と暖かい期間が少し不規則です。それにしても、寒い日が続いた後の暖かい日は、何だかホッとしますよね。
・山中にて霧谷間より立ち昇るときは雨、谷間へおりるときは必ず晴れ
谷間での霧の昇り降りで天気をみる方法です。立ち昇る霧というのは、低気圧が近づいてくると風が山に当たってこれが冷えて霧が発生し、この霧が上昇気流に吹き上げられるので谷間から立ち昇るように見えます。そして天気が崩れて雨になります。また、天気の良い日には谷風が山脈に沿って起こり霧が発生します。この霧が谷間に降りるように見えるのです。
・炭火のよくおこるは晴れ
キャンプで炭をおこす時に、「今日は何だか火がつきにくいな」と感じたことはない?木炭というのは吸湿性がいいので、その日の湿度によって火のつき方が変わります。高気圧の圏内に入ると湿度が低く木炭が乾燥し、一方で低気圧が近づくと湿度が高くなり木炭がこれを吸収するということなの。木炭で湿度をみるにはいいかもね。
・空に雲一つない夜ならば明日は天気
よく遠足の前の日などに、夜空を眺めながら、明日の天気を占うことはない?空に雲一つないようなときは「明日は晴れ」と安心して眠れた記憶があるでしょう。夜空に雲一つないようなときは、高気圧の勢力圏内にあり、その後、一日ぐらいは晴天の続くことが多いので「明日は天気になる」と予想できるのです。
・上層の雲と下層の雲が相反して飛ぶときは暴風雨来る
これは、上層の雲と、下層の雲とが反対方向に流れると暴風雨がやって来るということなのです。暴風雨をともなう低気圧が近づいてくると、低気圧の中心は気圧が低く空気が流れ込んできます。この空気が上昇し、再び周囲に流れます。それで、下層の雲は低気圧の中心に向かって流れ、上層の雲は低気圧の中心から遠ざかり雲が相反して飛ぶように見えるのです。これを見たら暴風雨に注意よ。
・白虹と凶作
白虹(しろにじ)って見たことある?空気中の水滴が非常に少ないときに、光の屈折の関係から色がはっきりせず、白っぽく見える虹のことなの。日照りが続き、水が枯れ始めると空気中の水滴も少なくなってこの白虹が見えることから、干ばつが起こり凶作になると言われるのね。でも、最近は灌漑施設が良くなったので、多少の干ばつの方が豊作になるようです。
・霜の多い朝は晴れ
夜の冷え込みが厳しかった朝にはよく、「霜がおりる」と言うわよね。この霜というのは、夜に地面の空気が冷えて次第に湿度が高くなり、この水分が地上の物体の表面に凍り付いたものなのです。夜間に冷え込むのは、発達した高気圧の勢力圏内に入った場合が多く、それで、朝起きて「霜が多い」と感じた朝には、よく晴れていることが多いのよ。
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タ行 |
・太鼓の音さえたるは晴れ、にごるは雨
お祭りには太鼓が欠かせないよね?この太鼓の音によって天気が分かるというもの。太鼓の皮が空気中の水蒸気に反応します。だから、水蒸気が少なく空気が乾燥していると、音がさえて聞こえ、晴れるのよね。一方、低気圧が近づき空気中の水蒸気が多くなると、この皮が湿って、音がにごってしまうのです。そして雨となるわけです。
・ダイコンの根が長い年は寒い
そろそろ秋ダイコンが出回るよね。このダイコンは非常に温度に敏感な野菜で、寒さや暑さを素早く感知する性質を持っています。寒い地域では細長く、暖かいところでは太くなるのが特徴です。この性質からいくと、寒い年には地下深く根を下ろし、暖かい年には太くなるのです。ダイコンの太さや長さで天候の善し悪しが分かるのよね。
・茶わんの御飯粒がきれいにとれると雨
湿度は晴れや雨に密接に関係しているよね。お茶わんに盛った御飯にも影響するのは知っていた?湿度が低いと、この御飯が乾燥してお茶わんにひっついてしまいます。今度は、湿度が高くなるとお茶わんの御飯粒が乾燥せず、スムーズにとれるのです。次からは、ごはんを食べながらちゃんと観察してみてね。
・月の横に星あるときは晴天
「星が出ていれば晴れ」というのはよく聞くよね。これと同じで、普段は、月の近くにある星は月の明かりで見えにくいのですが、空気がきれいなときはその星さえも見えてきます。こうして空気が澄み渡っているときは、高気圧におおわれていて、天気がよくなるのです。月の近くの星にもよ?く注意してみてね。
・ドジョウが浮きあがると晴天つづく
池や水溜まりの水面をよく見ていると、天気によって水の動きに変化があるのが分かります。晴天が続くと、水の動きが無くなり、水中の酸素が少なくなります。すると、池や水たまりに住むドジョウが、酸素を求めて水面に顔を出すのです。そこを、ひょいとすくうとドジョウがうまく獲れるのよね。ドジョウと天気の関係が理解できたかな?
・トビが輪をまけば風強し
低気圧が近づいてくると、地面近くではまだそれほど風が強くならなくても、空の高いところでは次第に風が強くなってきます。そこへ、トビがこの風を利用して輪を巻くように、高いところへと飛んできます。トビが上空で輪をまいているのを見つけたら、風が強くなることを覚悟してね。
・月、常より輝き、冷えるときは霜となる
月がいつもより輝いて見えるときは、空気中の水蒸気が少なく空が澄んでいるからです。こういった夜は、地面の熱量が空に逃げてしまうため、夜間の冷え込みがひどくなり、霜がおりることが多いのです。月の輝きと冷え込み状態で降霜を予測するということね。「夕方より冷え込み、夜空の澄んだ朝は大霜」とも言うわね。
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ナ行 |
・ナスの豊作はイネの豊作
ナスは高温のときには生育が良く、逆に温度が低いと生育が悪くなります。また、ナスの花が咲く頃に雨が多くなると、花が落ちてしまい実がつきません。天候がいい日が続き、ナスがよく育って豊作になるときは、イネにとっても適切な気候なのね。もうひとつのことわざで「ナス、キュウリの生育の悪い年はイネ不作」とも言うの。ナスやキュウリの出来を見ながらイネの様子が分かるのよ。
・ナスの実堅く、美味なる年は凶作なり
「おや、ナスの味で豊作か凶作かが分かるの?」と、ちょっとビックリね。夏の気温の低いときは、実が堅くしまったナスが出来るの。これは、秋ナスのように美味しいのです。特に8月上旬から下旬にかけて収穫したナスが堅いというのは、夏に気温が低いということなので、コメの出来にも影響します。だから、ナスの美味しい夏は、コメが不作ということになるわけです。
・夏の東風は凶作
夏に東風が吹くようなときは、オホーツク海方面の高気圧がいつもより発達しているときです。特に7月から8月にかけて北日本に東風が吹くと、気温が下がって冷害となり凶作になってしまう場合が多いのです。だから、「夏の東風は冷害、西風は豊作」とも言うのよ。風で凶作、豊作を知ることができるのね。
・二百十日は農家の厄日
立春から数えて二百十日目には台風が襲来するという意味。もともとは、江戸時代に幕府の暦編纂係をしていた安井春海という人が、ある日釣りに出かけたところ漁師に「今日は、立春から数えて二百十日目に当たる、このようなときは午後になると必ず大荒れとなるから釣りに出るのはよしなさい」と注意されました。そうしたら、その通り大暴風雨になったという話なの。その後、春海がさらに調べて、暦に載せ、農家の厄日に数えられるようになったのです。実際に立春から二百十日というのは台風が多いので注意しなさいということ。
・西の空が曇ってくると雨になる
「西の空が明るかったら曇っていても明日は晴れ」と同じ意味で、天気は西から東へと移動していくので、西の空を見て天気を判断するというものなのね。西の方から低気圧が近づいてくると、西の空が曇ってきてやがて雨が降るのです。でも、雷雨が発生するときには雲の形が違うので、よく見てね。もうひとつ、「西の山がみえれば天気」とも言われ、西の空に雲がかかっていないと山がよく見え、天気が良くなるというもの。西の空がキーポイントね。
・日本晴れ三日続けば、三日以内に雨となる
「日本晴れ」は秋によく見られるよね。夏と違って、大陸からくる空気が乾燥しているので空が澄んで見え、日本晴れと呼ばれるのです。紅葉に日本晴れはつきもの。これは、大陸から移動性高気圧が移動して、日本を通るときに三日ほど晴れとなりますが、これが通過してしまうとその後に低気圧が来ることが多く、やがて雨が降るようになるのです。しかし、これが季節風の場合は三日以内に雨とはならないようよ。
・ネコが顔を洗うと雨
「ネコが天気を予想できるのか?」。動物が気象の変化に反応してある動作をするというものでしょうが、確かではありません。しかし、各地にはこれに似たことわざがあるのです。鳥取県では「ネコが上向きにころんで背中を地にこするときは晴天」、福井県では「ネコが顔を洗い耳より上をなでるときは明日は晴れ」など、いろいろあるのです。家で飼っているネコの動作を注意深く観察して、天気との関係を調べると、あなたなりのことわざが出来るかもよ。
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ハ行 |
・梅雨中の雷は晴れ近し
梅雨になると、梅雨前線や低気圧のためシトシト雨が降り続いて、洗濯物が乾かないのが悩みだよね。この梅雨期間中は熱雷が発生することはないのが普通です。しかし、梅雨前線が北上し、南の高気圧が張り出してくると晴れて熱雷が発生します。したがって、雷は梅雨明けの証拠となるようです。雷が訪れたら、晴れが近い!さあ、海水浴の準備をしようかな?
・八十八夜の忘れ霜
「夏も近づく八十八夜」と歌われる茶摘み歌は知っている?立春から数えて八十八日目は、五月二日か三日に当たります。農家では、この八十八夜を霜害の目安として「八十八夜の忘れ霜」「八十八夜の別れ霜」といって、八十八夜を過ぎると霜があまりおりないことから、稲や夏作物の種をまく時期の目安にしていました。八十八日というのは節目なのね。
・初雪の早い年は根雪はおそい
いつもの年より早く大陸の高気圧が発達し、冬型の気圧配置になると初雪が早くやってきます。雪国では初雪が降ったからといってすぐ根雪になることはまずありません。何度か雪が降り、寒くなるに従い根雪になります。初雪が早いときは根雪も早くなる場合はあるのですが、初雪が早く根雪が遅いというのは、今のところ理由が見当たりません。昔からの言い伝えなのでしょうね。
・春風秋良し
春に風がよく吹けば、秋の台風があまり来ないので、そのために豊作になるだろうということわざです。「春先、三度大きい春風があれば作がいい」ともいわれ、春に風が強く吹く年には作物がよく育つという意味なのです。春の風と豊作については、はっきりとした根拠はありませんが、農作地帯では春の風によって秋の収穫を予測したのでしょうね。
・日がさ月がさ出ると雨
太陽や月のカサって見たことある?太陽や月の周りに見える淡い白色や赤色のことで、これは空の高いところにある小さい氷の結晶に日光や月の光が当たり、氷晶プリズムが作用してカサが現れるのです。カサが見えるのは巻層雲があるからで、巻層雲は低気圧の前面や側面に現れる雲です。それで、雨になるということなのです。
・彼岸坊主の大袈裟流し
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、彼岸は春と秋の2回あります。このことわざは、秋の彼岸ころにはちょうど台風がくることが多く、大雨が降るという意味です。お坊さんは肩から袈裟(けさ)をかけているので、大雨がおおげさに、あるいはこの袈裟のようにぎょうぎょうしく流れるという意味なのでしょうか?
・羊雲が出ると翌日雨
ヒツジ雲というのは、青空に白色や灰色の雲のかたまりで、それがまるでヒツジが群がっているように見える雲のことです。ヒツジ雲は高さ4?6キロメートルのところにできる高積雲で、気流の出合うところによくできる雲です。ですから、低気圧が近づいて来ると、ある方向に空気が流れ、天気がくずれる前にこのヒツジ雲が見られることが多いのです。ヒツジ雲を見たら傘をお忘れなく。
・ヒバリが高く昇るときは晴れ
ヒバリは100メートルくらいの高さを昇り、上空での滞空時間はおよそ7、8分程度です。雨が近づき、空気中に水蒸気が多くなるとヒバリの鳴き声が近くに聞こえてきます。一方、天気が良く乾燥しているときは、音が遠くに聞こえます。それで、ヒバリの飛ぶ高さが同じでも空気の乾燥によって声が遠く高いところから聞こえてくることから、晴れにつながるようです。
・ヘビの冬ごもり早ければ霜が早い
冬になるとヘビは冬眠します。いつもの年より寒さが早く来るときは、ヘビの冬ごもりが早くなるようです。そうなると、霜も早くおりるということです。冬眠をする動物にとって、冬の到来をいち早くキャッチしなければなりません。ヘビは寒さを予知して素早く冬ごもりするようです。
・星が出ていれば晴れ
星空がいつもよりはっきり見えるのは、空気中の水蒸気や雲が少なく空が済んでいるときです。こういうときは、高気圧におおわれていて天気が良くなるということです。「星が多くことに流れ星多ければ晴天」「星が大きくみえる翌日は晴れ」「月の横に星あるときは晴天」など、星がよく見えると晴天になるということわざが多いのよ。
・白雲糸を引けば暴風
白雲というのは、巻雲(けんうん)あるいは筋雲(すじぐも)という雲で、空の高いところにできる真っ白な雲のことです。空の上層部にかなり強い風が吹くと、この雲がときどき糸を引いたように見えることがあります。台風などが近づくと、最初は上層部に風が吹き始めます。だから、雲が流され、白糸が引いたように雲が見えたら、やがて暴風が来ると考えていいでしょう。
・星が繁くまたたくと風が強くなる
星がまたたくというのは、星の光がちらちらと輝くことをいいます。それを、瞬(またた)く、あるいは瞬(まばた)くともいうのよ。星の光がいつもより瞬いて見えるときは、大気中の暖かい空気と冷たい空気が接触し、こうした空気の層を透して星を見るからなの。これは、上層に強い風が吹いていることで、これが次第に下層へおりて来るのです。星の瞬きと風には御用心ね。
・春の高温は豊作
春の気温が高いと夏作物の種植えが早くなります。暖かいと霜の害も少なく、苗もすくすくと良く育つのよ。もうひとつ「春の南風は豊作」ともいい、春のうちから太平洋の高気圧の勢力が強く南風を吹かせるようなときは、夏も晴天が続き気温が高くなるようです。これは、「春暖かいと夏は暑い」と同じ意味です。でも、春に南風が吹いたからといって高気圧がそれほど発達していないときもあるので、一概には言えないようよ。
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マ行 |
・ムギの豊作、イネも豊作
ムギとイネの豊凶には関係があるの?日本ではイネとムギは最も重要な農作物で、これらの豊凶については誰もが大きな関心があります。それだけにいろいろな説があり、この諺もそのひとつね。ところで、ムギの豊作を左右する時期は、成熟期から収穫期にかけての天候で雨が多いのは良くありません。一方、イネは出穂期から収穫期に天候がいいときに豊作になりますが、イネとムギのお互いのいい時期が重なるわけではありません。地域によってずいぶん異なります。
・ムシ類が低く飛ぶのは、風の兆
「ヒバリの舞い上がり低きときは暴風の前兆」と同じ意味で使われます。暴風雨が近づくと最初に高いところの風が強くなってきます。ヒバリやムシは、その風によって吹き飛ばされてしまうので、しぜんと高いところを飛べなくなってしまいます。それで、このようなことが言われるのね。
・南風は雨近し
蒸し暑い風が南から吹いた後に、雨に降られたことはない?春や秋に、この南風が吹くのは、日本海を低気圧が通るときで、こうした低気圧の影響を受けて雨が降りやすくなるのです。「南風は雨を運ぶ」という同じような諺があります。もうひとつ、「南風は雨、北風は晴れ」というのもあって、北風のときは高気圧の影響で晴れになるようよ。
・蒸し暑い翌日は雨
「蒸す日の夜は雨」「蒸し暑い南風の場合、翌日は雨」という同じ意味の諺があります。これは、もともと低気圧が時計の針と反対に渦巻くもので、西の方から低気圧が近づいてくると、南の方に気温の高い水蒸気を多く含んだ空気が吹き、次第に蒸し暑くなります。いつもより蒸し暑い夜を過ごし、朝起きてみると雨ということがよくあるでしょう?
・六つどき雨に傘持つな
朝の六時ころに降る雨は、長引かず時期に晴れるということから、傘を持たなくてもいいという意味です。「朝雨は女の腕まくり」と同じ意味で、これは朝の雨は降ってもすぐ止んでしまうことから、女性の腕の弱さにたとえたものです。これらの諺は、海岸に近いところで風のあまり強くないときによく当たるようよ。
・物音のよく聞ゆるときは晴れ
音の聞こえ具合は、空気中の水分によって大きく左右されます。高気圧の圏内にはいると天気がよくなり、空気中の湿度が低くなるので、物音がよく聞こえてきます。「炭火のよくおこるは晴れ」と同じ意味で、空気が乾燥して火がつきやすかったり、物音がよく聞こえるように感じたら、晴れということね。
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ヤ行 |
・ヤマイモの豊年は、雨の多い年にかぎる
同じ意味のことわざに「ダイコンの豊作は雨の年」があります。干ばつのときは、根野菜のダイコンやヤマイモは大きくならず、ある程度の雨が降ったときには大きく育つことからこのようなことが言われています。一般に、根野菜がスクスク育つには、たくさんの雨が必要ということでしょう。
・山の豊作、野の凶作
その昔、灌漑(かんがい)施設が今ほど発達していなかったころは、土地の高いところが豊作になると、土地の低いところが凶作になると言われていました。特に稲作では、水と密接に関係しているため、土地の高いところの水田では雨が多くなると稲が育つのですが、逆に低いところは洪水をもろに受けてしまい、稲が流されて凶作となるようです。
・雪の多い年はムギの豊作
雪が多い地方ではムギが豊作になるという意味ではありません。あくまでも、温暖な地方でのケースです。それは、不意の雪によってムギの徒長が抑えられるからで、ムギの無駄な成長がなくなるということなのです。もうひとつ、季節風によって土が飛んで被害を受けるのですが、雪によって抑えられるという効果もあるのです。
・山に黒雲がかかると大暴風となる
山に黒雲がかかるのは、よく見かけるでしょう?風というのは最初に上の方から吹いてくるのですが、それが山に当たりさらに斜面に沿って吹き上がるとそれが上昇気流となるわけです。その気流の水蒸気が凝結して雲となるのです。だから、山に黒い雲がかかると次第に低気圧がきて荒れるということなの。
・山に鉢巻雲がかかれば晴れる
鉢巻き雲って知っている?山に、まるでハチマキをしたようなドーナツ状の雲がかかったことを想像してみてね。この雲を見ると何故晴れるかというと、日が照り山の斜面があたためられると山肌に沿って上昇気流が発生し、これが高いところで冷えて鉢巻雲ができあがるというわけなの。鉢巻雲を見つけたら傘はいらないわね。
・山に雪が三度降ると里にも雪が降る
山に雪が降っても、平地では雪が降らないということはよくあるよね?山は平地よりも寒いから雪が里よりも早く、そして多いのです。だから初雪も山の方がずっと早いでしょう?山の高さにもよりますが、だいたい山に雪が二回、三回と降るようになると、里にも雪が降るのが近いということなのです。
・夕露が多いと晴れ
露が発生するのは、天気のいいときほど地面の熱が空に向かって逃げていくため地面の空気が冷え、水蒸気が凝結して露となるのです。天気がいいときほど露が多いというわけ。夕方になって冷え込み、草がぬれていることがよくあるでしょう?夕露が多いと、晴れになるというのはそこからきています。
・夕焼けは晴れ、朝焼けは雨
夕焼けを見て「明日は晴れるね」と思ったことはよくあるでしょう。空が赤く見えるということは、空に雲がなく空気中の水蒸気が少なく澄みきっているからなのです。さらに、天気は西から東へ移動しているので、西が晴れていれば翌朝も晴れということ。また、朝焼けは湿度により赤い光線だけが見られる現象で、その湿度が低気圧接近のお知らせです。
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ラ行 |
・立夏後の雨はムギを害す
立夏は夏が始る五月六日ころをいいます。この時期は、春撒き小麦の成熟期から収穫期のところが多いのです。もちろん北と南とでは地方によって異なります。その成熟期と収穫期に当たる地方では、立夏後に雨が多くなると、赤カビ病などの病害が発生しやすくなるのです。この時期のムギはとてもデリケートなのね。こうした一番肝心な時期に雨が多いのはムギにとって致命的です。
・立春の日が寒くないと、冬から春にかけて気候不順なり
二月の節分は字の如く冬から春への季節の変わり目ということです。その節分の翌日が「立春」です。でも、節分の豆まきの頃というのは、一年で一番寒い時期でもあるの。だから、立春に暖かいのは異常気象ということになります。立春の気温一日だけで春までの気候不順を判断するには疑問が残るけど、春が始る日といえども寒くて当たり前の「立春」ということでしょうか。
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ワ行 |
・渡鳥が早くくると、寒気はげしい
冬になるとハクチョウやカモ、ガンなどの渡り鳥が日本にやって来るよね。この渡り鳥がいつもよりも早く来たときは、寒さも早くやって来ると言われています。それは、大陸の高気圧が発達するのを、渡り鳥がいち早く察知するということなの。この高気圧の勢力が季節風となり一段と寒さが激しくなってしまうのです。渡り鳥の飛来するのを毎年観察してみるというのも面白いわね。