ホームニュースリリース・日本気象協会からのお知らせ2017年 / 日本気象協会、日本医療データセンターとともに「Health Weather(R)」サービスを開始 気象と「ぜん息」患者発生数との関係を調査した分析結果を公開

日本気象協会からの
お知らせ

お問い合わせフォーム

採用情報
気象キャスター募集
ニュースリリース・日本気象協会からのお知らせ

ニュースリリース

2017.12.22

日本気象協会、日本医療データセンターとともに「Health Weather(R)」サービスを開始 気象と「ぜん息」患者発生数との関係を調査した分析結果を公開

一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は、株式会社日本医療データセンター(本社:東京都港区、代表取締役社長:上沢 仁、以下「JMDC」)と共に、約300万人分のレセプト(注)データと気象データを使い、「さまざまな疾患の発症・重症化リスク」に関する情報を提供する新サービス「Health Weather(R)」(ヘルスウェザー)を12月22日(金)から開始します。

■新サービス「Health Weather(R)」とは

「Health Weather(R)」は、JMDCが展開している「医療統計データサービス」(約300万人分)の情報に、
日本気象協会が保有する過去60年以上の気象データを掛け合わせ、気象と疾患の相関関係を統計解析にて解明し、「さまざまな疾患の発症・重症化リスク」に関する情報を提供するサービスです。日本気象協会はJMDCと協力して、疾患の予防や啓発を行っている団体や病院、研究機関へ「Health Weather(R)」の活用提案を行い、疾患に対する正しい対策や受診行動を啓発していきます。

「Health Weather(R)」は、JMDCが展開している「医療統計データサービス」(約300万人分)の情報に、日本気象協会が保有する過去60年以上の気象データを掛け合わせ、気象と疾患の相関関係を統計解析にて解明し、「さまざまな疾患の発症・重症化リスク」に関する情報を提供するサービスです。日本気象協会はJMDCと協力して、疾患の予防や啓発を行っている団体や病院、研究機関へ「Health Weather(R)」の活用提案を行い、疾患に対する正しい対策や受診行動を啓発していきます。

また、「Health Weather(R)」では今回、さまざまな疾患のなかから第1弾として、気象と「ぜん息」患者発生数との関係を調査・分析しましたので発表します。

     
【調査および解析結果(要約)】
■「ぜん息」の発生は毎年「3月」「10月から12月」にそれぞれピークがあり、また、「8月に低下する」という季節性が確認できました。(資料1)
■地域Xにて、2015年の「ぜん息」による医療機関の外来受診患者群と気象データ、カレンダー情報から生成したモデルに基づき、2016年の気象データ、カレンダー情報から導き出される予測患者発生数と実際の患者発生数とを比較したところ、患者発生数の変動を的確に表現できることが判明しました。(資料2)

 

【資料1】月別患者発生数の変化

                            healthweather_img_1.png

 

【資料2】気象情報を利用した患者発生数の予測値と実績値の比較

                            healthweather_img_2.png

 

【調査および解析結果について(詳細解説)】
いわゆる「気象病」と呼ばれるものに対しては、これまでも世界各地の医療関係者の間で研究がなされてきました。しかし、レセプトデータを用いて検証を行った事例は多くありませんでした。日本気象協会とJMDCは今回、気象データとレセプトデータという、ふたつの「ビッグデータ」を掛け合わせることにより、気象変化とさまざまな病気の関係を明らかにできるのではないかと考え、調査・解析に取り組みました。

今回は「ぜん息」を例に検証を行いました。「ぜん息」は、秋から冬の時期、また、台風通過の前後などに患者数が増えると言われています。日本気象協会とJMDCで2011年から2016年の月別患者数の変化を調査したところ、「ぜん息」患者数は①秋から冬にかけて増加し、②3月と10月から12月にそれぞれピークがあり、③夏にかけて減少、④8月に最も少ない、という傾向を発見しました。この傾向は調査した6年間について毎年同じ傾向が見られました。【資料1】

次に、「ぜん息」外来患者数と気象データ(気温・湿度・気圧・風)とカレンダー情報(曜日、祝日等)を用いて、「ぜん息」と気象の関係の検証を行いました。その結果が【資料2】です。

検証結果から、気象データとカレンダー情報の掛け合わせにより「ぜん息」患者発生数の時系列変化を捉えることができました。このことから、気象予測データを用いて、気象変化の影響による「ぜん息」患者発生数の増減を予測することが可能になると考えられます。

今回の調査および解析結果をもとに、日本気象協会とJMDCでは今後、「ぜん息」の予測情報を開発し、情報発信していく予定です。

 

【「Health Weather(R)」概要 】
■サービス名称:「Health Weather(R)」(ヘルスウェザー)
                        ※「Health Weather(R)」は、日本気象協会ならびにJMDCの登録商標です。

■サービス紹介アドレス:https://www.jwa.or.jp/service-business/service/964.html

■サービス内容:疾患の発症や重症化予防および健康維持に関心が高い人とその人たちへサービスを提供する企業や団体に対して、「気象ビッグデータ」と「医療ビッグデータ」を使用した疾患の発症・重症化リスク情報と関連情報を提供するサービス

■想定される利用対象者と利用方法:
1)自治体や健康保険組合などの保険者
・「Health Weather(R)」の研究結果および成果を利用し、地域住民のリスクの度合いに応じた的確な対策やメッセージ発信、疾患の重症化を未然に防ぐための根拠資料として活用可能。

2)病院などの医療機関
・「Health Weather(R) 」の情報を通院・入院患者の方の診療支援に活用可能。

3)医療、美容、保険などの商材を取り扱うヘルスケア産業
・健康増進のための顧客向けコンテンツ制作などでの参考情報として活用可能。

4)気象変化に合わせた健康的な日常生活を目指す方々
・日々の気象の変化を考慮した健康的な日常生活の実現や、疾患の発症や重症化を予防するために活用可能。


■日本気象協会について
1950年に誕生した日本気象協会は、分単位で収集される国内外の気象データをもとに、天気予報に代表される気象予測事業に加え、再生可能エネルギー、環境アセスメント、大気解析事業、防災・減災・安全管理に関する事業、放送局・新聞社向け情報サービス提供など、気象に関するコンサルティング事業を通じ、公共に資する企業活動を展開しています。

■JMDCについて
業界のパイオニアとして2002年に設立。独自の匿名化処理技術とデータ分析集計技術を有しています。1億6,000万件以上のレセプトデータと1,000万件以上の健診データ(2017年2月時点)の分析に基づく保険者の保健事業支援、医薬品の安全性評価や医療経済分析などの情報サービスを展開しています。また、健康度の単一指標(健康年齢)や健康増進を目的としたWebサービス(PepUp)など、医療データと解析力で健康社会の実現に取り組んでいます。

注)レセプトとは:診療報酬明細書のこと。
保険診療を行った医療機関は、診療報酬(医療費)を患者ごとに集計し、保険者(全国健康保険協会や健康保険組合)へ診療報酬を請求します。その際に作成される明細書のこと。

○「Health Weather(R)」サービス全般に関するお問い合わせ窓口
・「Health Weather(R)」サービス担当窓口 日本気象協会メディア・コンシューマ事業部
Email:health-weather_media@jwa.or.jp

・「Health Weather(R)」解析担当窓口 日本医療データセンター(JMDC)
電 話:03-5733-5010(平日9時~18時まで)    Email:jmdc-pr@jmdc.co.jp

このニュースに関するお問い合わせなど、お気軽にご連絡ください。