2016年の梅雨は、蒸し暑い&太平洋側で大雨に注意
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:繩野 克彦、以下「日本気象協会」)は、2016年の梅雨時期(6月から7月)の天候に関する情報を発表します。
◇2016年の梅雨時期の天気傾向 ・全国的に曇りや雨の日が多く、梅雨らしいぐずついた天気となる見込みです ・太平洋側を中心に降水量が多く、大雨に注意が必要です ・気温も平年並みかやや高く、蒸し暑い日が多くなるでしょう |
今年の梅雨時期は、日本付近に南からの温かく湿った空気が入りやすい見込みです。また、太平洋高気圧の北への張り出しが弱く、日本付近に梅雨前線が停滞する日が多いでしょう。
そのため、全国的に曇りや雨の日が多く、梅雨らしいぐずついた天気となる見込みです。特に、関東から九州の太平洋側と沖縄・奄美では大雨の恐れがあり、土砂災害、洪水・浸水などに注意が必要です。
また、今年の梅雨時期は全国的に気温も平年より高くなり、蒸し暑い日が続きそうです。室内や収納スペースなどの湿気対策は、しっかりと行うことをおすすめします。
なお沖縄・奄美は今年、平年より遅く梅雨入りをしましたが、その他の地方は平年並みのところが多い見込みです。最新の1カ月予報では、6月5日~12日頃にぐずつく天気が予想されており、各地で梅雨入りの発表がありそうです。
梅雨明けは、奄美・沖縄は6月末から7月上旬で平年並みか遅くなりそうですが、その他の地域は7月中旬頃で平年並みでしょう。なお、梅雨明け直後は気温が急に高くなる見込みです。体が厳しい暑さに慣れるのには時間がかかり、それまでは熱中症のリスクが高くなりますので、十分にご注意ください。
【各地域の天候のポイント】
◇北海道・東北(北日本)
・6月中旬以降、東北地方を中心に曇りや雨の日が多くなるでしょう。
・7月は大雨の可能性があり、土砂災害、洪水・浸水などに注意が必要です。
・東北地方の梅雨入り・梅雨明けは、平年並みの時期となる見込みです。
・気温は6月・7月とも平年並みか高いでしょう。
◇関東甲信・北陸~九州(東・西日本)
・太平洋側の地域を中心に曇りや雨の日が多く、大雨の恐れもあります。土砂災害、洪水・浸水などに注意が必要です。
・梅雨入りは6月5日~12日頃のところが多く、また梅雨明けは7月中旬頃で、いずれも平年並みの時期となる見込みです。
・気温は6月を中心に平年並みかやや高く、蒸し暑い日が続くでしょう。
◇奄美・沖縄(南西諸島)
・6月の中旬以降、平年と同様に曇りや雨の日が多くなり、ひと雨の雨量が多くなる恐れがあります。
・梅雨明けは6月末から7月上旬の見込みで、その後は晴れる日が多く夏の到来となりそうです。
・気温は平年より高い日が続き、特に6月は蒸し暑い日も多いでしょう。
【参考】梅雨入り・梅雨明けの時期(気象庁HPより)
本情報は2016年5月30日時点の予測資料から作成したものです。最新の気象情報は 日本気象協会の天気予報専門サイト「tenki.jp」http://www.tenki.jp/ でご確認ください。 |
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会発表】2016年梅雨の天気傾向_