日本気象協会職員、日本農業気象学会75周年記念大会で「奨励賞」を受賞
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)の環境・エネルギー事業部所属職員で日本農業気象学会員の岡田牧が、2018年3月14日(水)に開催された日本農業気象学会75周年記念大会総会にて「2017年度日本農業気象学会奨励賞」を受賞しました。
本賞は、日本農業気象学会学会誌に掲載された優れた原著論文を執筆した35歳以下の学会員を表彰するものです。本論文による評価結果は今後、ヒートアイランド緩和に対する植生の活用方法検討などへ貢献することが期待されております。
<受賞内容>
雑誌 :Journal of Agricultural Meteorology
論文題目:Dependence of Atmospheric Cooling by Vegetation on Canopy Surface Area During Radiative Cooling at Night: Physical
Model Evaluation Using a Polyethylene Chamber
著者 :岡田牧(日本気象協会)、岡田益己(岩手大学)、日下博幸(筑波大学)
論文URL :https://www.jstage.jst.go.jp/article/agrmet/72/1/72_D-15-00015/_article
<受賞論文の特長>
・夜間の放射冷却(※1)下での植生による大気冷却効果に関する研究
・放射冷却下では葉の枚数が多い植生ほど熱交換を行う面積が広いため、大気を冷却する効果が促進されることが理論的に知られている。この効果を現地観測や数値シミュレーションでは無く、自作の人工気象室(※2)にて証明・評価を行った。
※1 放射冷却:地表面の熱が放射によって奪われ、気温が下がる現象。特に晴れた夜間に顕著となり「底冷え」等の極端な冷え込みをもたらす場合がある。
※2 人工気象室:気温や風を人工的に調節できる部屋または箱。今回の論文では、風の流れを人工的に調節した。
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会からのお知らせ】日本農業気象学会奨励賞受賞_