日本気象協会とポーラによる共同研究 第4弾 ~気圧と体調との関係性を調査~
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川裕己、以下「日本気象協会」)は、株式会社ポーラ(本社:東京都品川区、社長:横手喜一、以下「ポーラ」)との共同研究により、ポーラが保有する「体調アンケート結果」と「現地気圧」との関係性を調査しました。その結果、「寝つきが悪い」「貧血気味」「顔や足のむくみ」の各項目が、現地気圧が低くなるとアンケートのチェック率が高まる結果を得ました。
この結果は、全国47都道府県の4年間(2014年9月~2018年8月)における「女性の体調データ」と「同時期の気象データ」を解析したことにより導き出されました。まず、都道府県ごとの現地気圧と、体調15項目※1のアンケート結果との相関性を確認しました。次に、相関関係が見られた項目について、現地気圧とそれ以外の気象要素(気温、水蒸気密度※2)を含めて関係性の確認を行い、現地気圧よりも気温や水蒸気密度との関係性が高いと考えられる体調の項目を除外しました。残った体調の項目について、現地気圧の変動と関係している可能性がある、との結論に至りました。
・気圧と体調や肌との関係性の研究結果については、ポーラのニュースリリースをご覧ください。
https://www.pola.co.jp/company/news/po20181112_2/
日本気象協会とポーラは、それぞれの会社が持つ「気象」と「肌」に関するビッグデータを活用した共同研究を2014年から行っています。これまでも2014年11月に第1弾「肌荒風(はだあらしかぜ)」、2015年5月には第2弾「毛穴熱風(けあなねっぷう)」、そして2017年6月には第3弾「肌荒大気(はだあらしたいき)」を共同研究により発見し、報道発表してきました。また、2015年11月には、気象と肌のビッグデータを活用して肌変化を予測する無料の美容アドバイスサイト「美肌予報(びはだよほう)」を開設しました。
美肌予報 https://www.pola.co.jp/special/bihadayoho/
日本気象協会は、今後も気象のビッグデータを活用した企業との共同展開を通じて、世の中に「新たな価値」を提供するための活動を続けていきます。
※1 ポーラアペックス スキンチェック体調アンケートの15項目
1.疲れやすい2.朝すっきり起きられない3.風邪をひきやすい、治りにくい4.寝つきが悪い、ぐっすり眠れない5.イライラすることがある6.貧血気味7.生理不調がある8.冷えを感じやすい9.肩や首がこりやすい10.物忘れしやすい11.唇が乾きやすい、あれやすい12.便通が不規則13.季節の変わり目に、鼻や目がむずむずする14.顔や足がむくみやすい15.汗をかきにくい
※2水蒸気密度とは、実際の大気中の水分量を表します。空気1㎥に水分が何グラム含まれているかを示し、その温度における飽和水蒸気密度×相対湿度から求めます。※1 ポーラアペックス スキンチェック体調アンケートの15項目
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会からのお知らせ】ポーラとの共同研究第4弾_