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2019.05.31

日本気象協会「トクする!防災」プロジェクト 『夏の備蓄前線2019』を発表 ~ 2019年夏は雨が多くなる予想 備蓄の見直しは6月前半までがおすすめ ~

  一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)が推進する「トクする!防災」プロジェクトは2019年夏(6月~8月)の降雨傾向から「夏の備蓄前線2019」を作成し、5月31日に発表します。

「夏の備蓄前線2019」とは
  「夏の備蓄前線2019」は、各地で雨が多くなる時期を日本気象協会の長期予報をもとに予測し、備蓄を見直す時期の目安を前線図に示したものです。
  なお備蓄には、日頃から取り組める「ローリングストック」が有効です。「トクする!防災」プロジェクトは本格的な雨のシーズンに入る前に「夏の備蓄前線2019」を参考に、災害に備えた食料品や生活必需品の備蓄を推奨します。

※ ローリングストックとは…普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法です。古いものから使い、使った分は必ず補充することがポイント。

「概況」
◆沖縄・奄美地方、九州地方では6月1日以降降水量が増加する可能性があります。早急に備蓄の見直しを行いましょう。
◆西日本から関東地方にかけては6月中旬までに備蓄品の見直しが必要です。不足している備蓄品については買い物の際に補充を行うようにしましょう。
◆北陸地方の一部と中部地方の一部、東北地方~北海道地域の方々は6月中に備蓄の見直しを完了しておきましょう。

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■北海道

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日本気象協会 北海道支社 森和也 気象予報士

エルニーニョ現象の影響で夏の後半ほど雨量の多くなる恐れがあります。エルニーニョ現象が発生した2014年は度々大雨が発生し、オホーツク海側の夏の降水量は統計開始以来3番目に多くなりました。日頃の備えと早めの避難行動が大切です。
昨年は7月3日に、停滞する前線などの影響で上川地方を中心に大雨となりました。石狩川や雨竜川では氾濫が発生し、家屋の浸水や水田など農作物にも被害が及びました。日頃から備蓄や避難経路の確認など防災対策をして下さい。

■東北

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日本気象協会 東北支社 佐藤理恵子 気象予報士

東北地方の今年の夏の降水量は平年並みか多い予想です。特に夏の後半の雨が多くなりそうですから、長引く雨による土砂災害には特に注意が必要です。身近な地域の土砂災害警戒区域などは今のうちに確認しておきましょう。
平成27年9月関東・東北豪雨など、東北地方では毎年のように甚大な風水害が起こっています。雨の季節を前に、「ローリングストック」による備蓄や季節にあった備品を用意し、自宅や職場の避難方法を確認しておきましょう。

■関東

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日本気象協会 本社 望月圭子 気象予報士

今年の関東地方は、梅雨入り後、7月になると雨量が増え、梅雨末期の大雨も考えられます。8月は太平洋高気圧の張り出しが弱まる時期があり、大気の状態が不安定になって、局地的に雨雲が発達する恐れがあります。
平成27年9月関東・東北豪雨では、記録的な大雨により鬼怒川が氾濫し、人的被害や家屋への被害が発生しました。また都市型水害として、大雨により、地上だけでなく地下空間への浸水の危険度も高まります。

■北陸

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日本気象協会 北陸支店 瀬山滋 気象予報士

北陸地方は、7月を中心に大雨や多雨となる恐れがあります。梅雨明け後も、太平洋高気圧の張り出しは弱く、局地的な大雨に対して例年以上に注意が必要です。雨の季節を前に、備蓄や避難経路の確認をしておきましょう。
平成16年7月に新潟・福島豪雨や福井豪雨、平成20年7月に石川県金沢市や富山県南砺市で大雨災害が発生しています。前線が北陸地方に停滞するときだけでなく、北陸地方を南下するときも大雨が発生しやすい傾向があります。

■中部

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日本気象協会 中部支社 菅野彰太 気象予報士

今年の東海地方の梅雨は、7月に集中的に雨が降る予想になっています。昨年同様、7月は大雨災害に注意警戒が必要になりそうですので、「ローリングストック」を活用し、常に一定量の食料等を家に備蓄しておくようにしましょう。
平成30年7月豪雨では、岐阜県で総降水量が1000ミリを超えるなど、記録的な大雨となりました。関市では津保川が氾濫し、住宅の浸水が発生しました。また、各地で土砂崩れが発生し、道路の通行止めが相次ぎました。

■長野

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日本気象協会 長野支店 濱中弘樹 気象予報士

気象庁は「エルニーニョ現象が夏まで続く可能性が高い」と発表しています。エルニーニョ現象発生時、東日本の夏は多雨になる傾向が強く注意が必要です。日照不足による農作物不作への備えもしておきたいものです。
前回のエルニーニョ発生期間中、2014年7月には、木曽地域で大雨による土石流が発生し、12歳の中学生が死亡する痛ましい災害が起こりました。3カ月予報などによると、今年は例年以上に梅雨終盤の集中豪雨に注意が必要です。

■関西

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日本気象協会 関西支社 北井菊恵 気象予報士

今年の近畿地方は梅雨入り後の6月は平年並みか平年より降水量が少ない見通しですが、7月は平年より降水量が多くなる恐れがあります。今年の梅雨も中盤から後半にかけては、大雨が降る恐れがありますので、非常持ち出し用袋の中身の確認や補充などは、早めにしておきましょう。
去年の7月は中国・四国地方で記録的な大雨になり、広い範囲で河川の氾濫や土砂災害に見舞われました。梅雨前線が停滞し、数日に渡って同じような場所に雨雲が流れ込むと、激しい雨が降っていなくても、災害につながることがあります。自治体が発表する注意報や警報などの情報をしっかりと確認し、雨雲の動きなどをチェックするようにしましょう。

■九州

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日本気象協会 九州支社 松井渉 気象予報士

この夏はエルニーニョ現象の影響で、太平洋高気圧の勢力が不安定となる見込みです。このような年は、梅雨はもちろん、梅雨明け後も局地的な大雨が多く発生する傾向がありますので、例年以上に大雨に対する警戒が必要です。
九州では、一昨年の九州北部豪雨、昨年の西日本豪雨と、大雨特別警報が発表されるレベルの豪雨が2年続けて発生しました。九州は非常に激しい雨が降る頻度が次第に増える傾向にあり、普段からの備えが重要です。


「夏の備蓄」のポイント
  最新の3カ月予報では、6月は、東・西日本では前線や湿った空気の影響を受けにくく、平年に比べ曇りや雨の日が少なく、降水量は平年並みか少ないと予想されています。全国的に気温が平年より高めに推移する見込みなので、熱中症対策も兼ねて備蓄水を多めに準備しましょう。
  一方、7月と8月は、北・東・西日本で前線や湿った空気の影響を受けやすく平年に比べ曇りや雨の日が多いと予想されています。急に雨が降ることに伴って土砂災害などの被害が出る恐れがあります。早めに備蓄状況の確認をしてください。

備蓄する際のポイントとして「ローリングストック」があります。詳しい方法については、トクする!防災公式ウェブサイト「夏の備蓄前線2019」(https://tokusuru-bosai.jp/stock/stock07.html)をご確認ください。


■「トクする!防災」プロジェクトとは
  「トクする!防災」プロジェクトは、日本気象協会が推進する、“必要だとは思っているけれど、なかなか実践できない防災アクション”に対し、ちょっとしたおトク感や気軽さをプラスする取り組みです。日頃から防災対策への興味、関心を高め、最終的に自分や家族の身を守ることができる備えをしながら、安心につなげていくことを目指しています。

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公式ウェブサイト

https://tokusuru-bosai.jp/

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