COMPANYJWA統合気象予測

JWA統合気象予測

日本気象協会の各気象サービスにおいて、高精度・高頻度・高解像度の気象予測情報を提供します。

既存の気象予測モデルを独自に改良したSYNFOSを含めた国内外の複数機関による数値気象予測モデルを統合することにより、精度の高い気象予測を行う新たなモデル「JWA統合気象予測」を開発しました。過去のデータや気象学的な知見を用いて各モデルに存在する「予測の癖」を直す補正処理や、各モデルの予測精度に応じた統合処理を行うことにより、精度の高い予測を算出します。これにより予測傾向が大きく変動せず安定した気象予測を高頻度に提供します。2週間先まで1 kmメッシュの高解像度な気象予測です。

●JWA統合気象予測

図1. JWA統合気象予測の処理フローの概略図
図1. JWA統合気象予測の処理フローの概略図

〇特徴
①降雨や降雪に対して、空振りや見逃しが少ない、バランスの良い高精度な気象予測です。グラフは気象庁の予測精度(一致率、捕捉率*)を100%とした際のJWA統合気象予測の予測精度を改善率として表しています。改善率が100%よりも大きいほど、JWA統合気象予測の精度が高いことを示しています。
* 一致率:雨や雪を予測した際に、実際に降っていたかを示す指標
捕捉率:雨や雪が実際に降った際に、予測できていたかを示す指標

図2. 予測精度の比較グラフ
図2. 予測精度の比較グラフ

②78時間先までの予測値は1日24回、345時間先までの予測値は1日4回更新します。このように頻繁に予測を更新しながらも、予測傾向の変化やブレが少ない安定した予測を実現しました。これにより、早い段階からの意思決定に気象予測を利用しやすくなりました。

③2週間先まで1 kmメッシュで提供する高解像度の気象予測です。きめ細かい予測データにより、さまざまな事業に気象予測を利活用できます。

●関連ニュース

日本気象協会 『JWA統合気象予測』を開発 高精度・高頻度・高解像度の気象予測を提供します(2023/2/22 日本気象協会ニュースリリース)
https://www.jwa.or.jp/news/2023/02/19157/

この気象テクノロジーに関するエキスパート

一般財団法人 日本気象協会
技術戦略室
室長
増田 有俊


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