2025年度「日本気象協会岡田賞」表彰式を開催
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋)は、2025年9月26日(金)に、2025年度「日本気象協会岡田賞」の表彰式を開催しました。
「日本気象協会岡田賞」は、「岡田賞」※を引き継いだものであり、気象・水象・海象・地象に関する研究調査、事業推進の功績に加えて、気候リスク対策および社会経済の活性化につながる研究調査・事業活動での優れた取り組みに対して、学識経験者からなる選考委員会により、被表彰者を決定し、公益事業の一環として日本気象協会が授与を行っています。1975年に創設し、今回で49回目の表彰式となります。
2025年8月22日(金)に2025年度「日本気象協会岡田賞」選考委員会(委員長:東京大学大気海洋研究所 道田 豊 特任教授)が開催され、被表彰者を決定しました。
今年度の被表彰者と功績は下記のとおりです。
●2025年度「日本気象協会岡田賞」被表彰者
千葉大学 国際高等研究基幹 教授
小槻 峻司(こつき しゅんじ)殿
●表彰理由
『データ同化技術を適用したAI天気予報システムの開発及び量子コンピュータの応用等による気象予測の高度化・精度向上に寄与した功績』
数値予報分野で培ったデータ同化技術をAIベースの天気予報システムにも適用する先駆的な研究により、気象学・防災分野における技術革新に多大な貢献を果たした。さらに、小槻氏は気象分野における量子コンピュータの応用にも取り組み、従来のスーパーコンピュータの計算を超える手段として、量子コンピュータ技術を気象分野に導入する研究を推進している。


※「岡田賞」は、明治から大正、昭和にかけて気象事業と地球物理学の発展に尽力し、気象庁の前身である中央気象台の第4代台長を務めた岡田 武松氏の功績を記念した賞で、その分野で多大な功績を遺した優秀な研究者や担当者を表彰してきました。
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会からのお知らせ】2025年度日本気象協会岡田賞表彰式を開催_