気象予測を基にAI・IoT技術でエアコンを快適に省エネ運転 快適な低炭素化住宅の実現を目指すUR賃貸住宅で実証実験
Press Release
独立行政法人都市再生機構(以下UR)、株式会社環境エネルギー総合研究所(以下EER)、一般財団法人日本気象協会(以下JWA)、株式会社インターネットイニシアティブ(以下IIJ)及び中部電力株式会社(以下、中部電力)は、URの所有する賃貸住宅(以下UR賃貸住宅)において、快適な低炭素化住宅の実現を目指し、気温予測等にもとづきエアコンを制御する共同研究に取り組むことで合意いたしました。
今回の共同研究では、気象データと、エアコンに設置したIoTタップから収集した消費電力量や室内環境等のデータをもとに、既存の「エアコン適正稼働モデル」を用い、エアコンの効率運転について検証を行います。
まずは、2017年10月以降に首都圏・中部圏のUR賃貸住宅において実証実験の開始を目指します。
EER、JWA、IIJおよび中部電力の4社は、最新のAI及びIoT技術を用いて、生活を豊かにする「コネクテッド・ホーム」※1の実現を目指すと共に、スマートウェルネス住宅※2やゼロエネ住宅の推進にも貢献してまいります。
<共同研究のイメージ>
※1 コネクテッド・ホーム:家の中のモノや暮らしぶりをネットワークにつなげ、暮らしの利便性を高めた家(スマート・ホームとも言う)
※2 スマートウェルネス住宅:最先端の技術を活用してより安全・安心・健康的に暮らせる要素を取り入れた住宅
※3 ℯナビ:エネルギーライフモデルにかかるデータ群の包括的分析に基づくオーダーメイドな生活イノベーション支援様態のひとつ
(添付資料1)実証実験「気象予測等を活用したエアコン稼働による省エネルギー化及び快適性向上に関する研究」のイメージ
※4コネクテッド・ホームℯナビ研究コンソーシアムは、株式会社環境エネルギー総合研究所、一般財団法人日本気象協会、株式会社インターネットイニシアティブ及び中部電力株式会社の4社で構成しており、家の中のものや暮らしぶりをデータ化してネットワークにつなげ、暮らしの利便性を高める(省エネ・低炭素や快適性など)ほか生活を豊かにし、生活イノベーションなどを支援することを目的としています。
(添付資料2)実証実験の概要
– 実施内容
UR賃貸住宅より募集するモニタ世帯にIoTタップを設置する。このIoTタップにより、消費電力量や室内環境等を計測し、共同研究プラットフォームにてデータを収集・管理し可視化する。また、気象データと収集データをもとに、既存の「エアコン適正稼働モデル」を用い、エアコンの効率運転について検証する。
– 対象地域及び戸数
首都圏・中部圏 計100戸程度(予定)
– 実施期間
2017年6月~2019年3月(予定)
(UR賃貸住宅における実証実験は、2017年10月頃から概ね1年間を予定)
– 主たる役割分担
独立行政法人都市再生機構:モニタ住宅の要件整理
株式会社環境エネルギー総合研究所:収集データの分析・評価/エアコン運用手法の提供
一般財団法人 日本気象協会:気象データの提供
株式会社インターネットイニシアティブ:モバイルとIoTサービスを活用した共同研究プラットフォームの構築
中部電力株式会社:事業の全体統括、省エネ支援の提供
以上
PDFダウンロード:UR29共同研究_