2022年桜開花予想(第7回) 続々と開花ラッシュ! 週末は福岡や東京で満開に
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は、日本全国89地点の桜[ソメイヨシノ ほか]の開花予想(第7回)を、2022年3月24日(木)に発表します。
2022年開花予想前線図


2022年開花予想日(主な地点)

満開予想日(主な地点)

※予想日の[ ]はすでに開花、満開になった地点です。
※釧路市はエゾヤマザクラの予想
開花と満開の傾向
2022年のソメイヨシノの開花は、16日の高知・宿毛市から始まり、次いで17日に福岡、18日に宮崎と、九州で開花が続きました。19日には佐賀と高知、20日には鹿児島や東京、21日には広島や静岡、横浜などで桜が咲き、春分の日を含む3連休で九州から関東までの多くの地点から開花の便りが届きました。また、22日は南岸低気圧の影響による冷たい雨が降る中、名古屋で開花となりました。その後も、23日に大分や大阪、24日には高松で開花が発表されました。
続々と開花となる中で、23日には愛媛・宇和島市で、全国トップで満開となりました。開花から満開までの日数は、南から北に向かっていくにつれて短くなる傾向があります。今週末には九州から関東、北陸で気温が20度前後まで上がるため、17日に開花した福岡、18日に開花した宮崎は、その日数が10日前後、20日に開花した東京は約7日となっており、いずれも今週末に満開を迎える見込みです。
今週末以降になると、北関東や長野、北陸からも開花の便りが届くでしょう。4月上旬には東北南部、中旬には東北北部や長野の標高の高い地域で開花し、下旬にはいよいよ北海道で開花となる見込みです。
全89地点の桜の開花予想日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1991~2020年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い
参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問
Q1:桜開花予想の発表のスケジュールは?
A1:以下の日程を予定しています。1月、2月中は開花予想日のみを発表し、3月以降は開花予想日と満開予想日を発表します。
第 1回 1月27日(木) | 第 2回2月10日(木) | 第 3回2月24日(木) | 第 4回3月3日(木) |
第 5回3月10日(木) | 第 6回3月17日(木) | 第 7回3月24日(木) | 第 8回3月31日(木) |
第 9回4月14日(木) | 第10回4月28日(木) |
Q2:開花日・満開日の基準は?
A2:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。
Q3:予想する地点数は?
A3:1月、2月中は49地点、3月以降は全国で89地点の予想を発表します。予想地点89地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる36地点となります。
Q4:日本気象協会の桜開花予想の手法・特徴は?
A4:花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
日本気象協会は2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で16年目の取り組みです。
Q5:開花予想に使うデータは?
A5:以下データを使用しています。
- 前年秋から予想作業日前までの気温観測値
- 予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】 2022年桜開花予想(第7回)_