2022年桜開花予想(第8回) 九州から関東で広く満開に 週末はお花見が楽しめそう
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は、日本全国89地点の桜[ソメイヨシノ ほか]の開花予想(第8回)を、2022年3月31日(木)に発表します。
2022年開花予想前線図


2022年開花予想日(主な地点)

満開予想日(主な地点)

*予想日の[ ]はすでに開花、満開になった地点です。
※釧路市はエゾヤマザクラの予想
開花と満開の傾向
九州から関東にかけて多くの地点で満開を迎えています。27日に福岡や東京、28日には松山や横浜、29日には和歌山や浜松、30日は名古屋や大阪、高松、31日は松江や奈良で満開になりました。30日の高松の満開で、四国地方はすべての地点で開花・満開を迎えています。
開花から満開までの平年差の日数を見てみると、平年より1~3日短く満開を迎えているところが多くなっています。和歌山は平年では満開まで10日ほどかかりますが、今年は開花から5日で満開となりました。桜は満開から1週間~10日程度が見ごろと言われていますが、ここ数日の暖かさですでに九州地方や東京、横浜などで見ごろとなっているところが多いです。今週末までは満開の桜を楽しむことができそうですが、明日からは寒の戻りとなり、全国的に平年より気温が低くなる見込みです。お花見に行く際は、服装にも注意が必要です。
また、開花前線は北陸まで到達しています。4月に入ると東北南部で開花し、4月中旬には東北北部や長野の標高の高い地域、下旬にはいよいよ北海道で開花するでしょう。
全89地点の桜の開花予想日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1991~2020年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い
参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問
Q1:桜開花予想の発表のスケジュールは?
A1:以下の日程を予定しています。1月、2月中は開花予想日のみを発表し、3月以降は開花予想日と満開予想日を発表します。
第 1回 1月27日(木) | 第 2回2月10日(木) | 第 3回2月24日(木) | 第 4回3月3日(木) |
第 5回3月10日(木) | 第 6回3月17日(木) | 第 7回3月24日(木) | 第 8回3月31日(木) |
第 9回4月14日(木) | 第10回4月28日(木) |
Q2:開花日・満開日の基準は?
A2:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。
Q3:予想する地点数は?
A3:1月、2月中は49地点、3月以降は全国で89地点の予想を発表します。予想地点89地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる36地点となります。
Q4:日本気象協会の桜開花予想の手法・特徴は?
A4:花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
日本気象協会は2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で16年目の取り組みです。
Q5:開花予想に使うデータは?
A5:以下データを使用しています。
- 前年秋から予想作業日前までの気温観測値
- 予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】2022年桜開花予想(第8回)_