日本気象協会 北海道支社が優良業務表彰を受けました
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一般財団法人 日本気象協会 北海道支社は2022年7月28日(木)、国土交通省 北海道開発局 小樽開発建設部から優良業務表彰を受けましたのでお知らせします。
表彰の内容
○表彰項目
令和4年度国土交通省北海道開発局小樽開発建設部 優良業務表彰
○受賞業務名
小樽開発建設部管内 波浪推算その他業務
○受賞者名
一般財団法人 日本気象協会
表彰の対象となった業務は、小樽開発建設部管内の岩内港、余市港、古平漁港、余別漁港、寿都漁港を対象に波浪推算を行い、港湾及び漁港施設の設計に必要となる設計波※1を算定するとともに、既存外郭施設の安定性照査※2を行ったものです。また、美国漁港に計画される外郭施設の設計に必要な設計条件の整理を行いました。
近年整備が進んでいる気象データと最新の波浪推算技術を用いた適切な業務内容が評価され、表彰いただきました。
本業務は、株式会社クマシロシステム設計と日本気象協会が構成した『クマシロ・日本気象協会設計共同体』により実施され、日本気象協会は波浪推算業務を分担しました。

<日本気象協会から>
日本気象協会 北海道支社は40年以上前から、北海道開発局所管の港湾・漁港の設計波の算定に携わって来ました。今回の受賞対象業務では、波浪推算ケースの選定にあたって、日本気象協会の波浪推算データベースと、NOWPHAS(全国港湾海洋波浪情報網)の波浪観測データ(石狩湾新港・瀬棚港)を使用しました。波浪推算手法は、最新のモデルであるWAVEWATCH III「スぺクトル法(第3世代)」を用いて、推算精度を高めました。
設計波の算定に必要な気象情報、波浪推算技術は日進月歩で高度化されていることから、最新の技術が求められています。今回、このような表彰をいただけたことを、この上なく光栄に感じています。また、業務を担当した職員に対し、さらなる技術研鑽への励みともなります。
今後も波浪推算等に関する技術力を磨きながら、港湾・漁港分野で貢献できるよう努めてまいります。
一般財団法人 日本気象協会 北海道支社長 川上 俊一
一般財団法人 日本気象協会 北海道支社 事業サービス課 中田 琢志
※1 設計波
施設の利用が予定される期間中(港湾は50年、漁港は30年)に1回程度、沖合に来襲する大波を設計沖波といいます。対象施設の設計波は、設計沖波が施設前面までの水深や地形の影響を受けて変形したものです。
※2 安定性照査
対象施設前面の設計波が対象施設に与える波力を算出します。対象施設がその波力に対し、滑動や転倒するおそれなどがないか確認します。
以上
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