2025年桜開花予想(第2回)
開花トップは東京で3月22日 北へいくほど平年より早い開花に
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、日本全国53地点の桜の開花予想(第2回)を、2025年2月26日(水)に発表します。
開花予想前線図

開花予想日(主な地点)

開花の傾向
2025年の桜の開花は、西日本と東日本ではおおむね平年並み、北日本は平年並みか早いでしょう。
今年の桜の開花は、3月22日に東京からスタートする見込みです。福岡では23日に、名古屋では25日に、大阪では27日に開花し、3月末までに九州から関東にかけての広い範囲で開花するでしょう。
4月に入ると、桜前線は東北地方まで北上し、仙台では4月4日に、青森では18日に開花する見込みです。4月下旬には北海道へ到達し、札幌では25日に開花するでしょう。前回の予想に比べ、西日本と東日本は2月の気温が予想より低く推移した所が多く、北日本は4月の予想気温が前回よりやや低くなったことから、開花予想日は広い範囲で数日遅くなりました。
桜の花芽の休眠に影響するとみられる11月の気温は、西日本ではかなり高くなりました。一方で、12月から1月にかけては寒気が流れ込み、桜の花芽は寒さにさらされたため、休眠打破※の遅れの影響は小さいとみられます。
西日本と東日本では、2月はたびたび強い寒気の影響を受け、厳しい冷え込みになりました。3月に入ると気温は平年並みか高くなる見通しですが、寒暖の差が大きく、寒の戻りがあるでしょう。このため、西日本では平年より遅い開花となるところもありますが、おおむね平年並みの開花となる見込みです。
北日本は、2月の気温は平年並みか高く、3月から4月にかけても平年より高めの傾向が続くため、桜の開花は平年並みか早いでしょう。
※休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
全53地点の桜の開花予想日は、天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1991~2020年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い
参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問
Q1:桜開花予想の発表のスケジュールは?
A1:以下の日程を予定しています。1月、2月中は開花予想日のみを発表し、3月以降は開花予想日と満開予想日を発表します。
第 1回 1月29日(水) | 第 2回 2月26日(水) | 第 3回 3月 5日(水) | 第 4回 3月12日(水) |
第 5回 3月19日(水) | 第 6回 3月26日(水) | 第 7回 4月 2日(水) | 第 8回 4月 9日(水) |
第 9回 4月16日(水) | 第10回 4月23日(水) | 第11回 4月30日(水) |
Q2:開花日・満開日の基準は?
A2:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。
Q3:予想する地点数は?
A3:1月は49地点、2月は53地点、3月以降は全国で約80地点の予想を発表します。予想地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる約30地点となります。
Q4:日本気象協会の桜開花予想の手法・特徴は?
A4:花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
日本気象協会は2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で19年目の取り組みです。
Q5:開花予想に使うデータは?
A5:以下データを使用しています。
① 前年秋から予想作業日前までの気温観測値
② 予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】 2025年桜開花予想(第2回)_