日本気象協会、新サービス「雷アラートWeb」を提供開始
~雷検知エリアを自由に設定可能、雷の発生を速やかに通知~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、2025年6月19日(木)から新たに「雷アラートWeb」(以下「本サービス」)の提供を開始します。
本サービスは、雷の発生を速やかに検知し、Web画面のポップアップと音声で通知する法人向けWebサービスです。工場や建設現場、再生可能エネルギー施設、イベント会場など、さまざまな現場・施設で雷に対する効率的な態勢の判断や設備管理、安全確保など雷リスクへの対応に利用可能です。

◆「雷アラートWeb」の概要
本サービスは、気象庁の雷監視システム(LIDEN(注1))による5分ごとの観測データを用いて雷の発生を検知し、Web画面のポップアップと音声で通知します。
お客さま自身で、検知対象の雷の種類や雷検知エリアを自由に設定することができます。雷の種類は、「落雷(対地放電(注2))」、「雲放電(注3)」、「落雷と雲放電」から選択可能です。雷検知エリアは「注意エリア(広域)」と「警戒エリア(狭域)」の2種類をそれぞれ任意の範囲(緯度経度)で設定できます。「注意エリア」は雷の早期検知や雷に対する警戒態勢の構築、「警戒エリア」は雷の発生による作業中断や設備の稼働停止判断など、お客さまの用途に合わせた使い分けが可能です。

1. 背景
近年、局地的な大気の乱れや急な天候変化に伴い、雷被害のリスクが高まっています。工場や建設現場、再生可能エネルギー施設などでは、雷による機器の故障や設備の稼働停止が課題となっています。このような現場では、雷の発生を早期に検知し、効率的な態勢判断や設備管理、作業の安全確保を行うことが求められています。
そこで、日本気象協会では、エリア内の雷の発生を速やかに通知することに特化した「雷アラートWeb」を開発しました。さらに、お客さまからの要望が多かった、雷検知エリアをお客さま自身で自由に設定できる機能を実装しました。
2.提供仕様
本サービスの提供仕様は以下の通りです。

3.利用用途
・工場の安全操業のための作業判断
・陸上風力・洋上風力・太陽光などの発電所設備の保守
・建設現場などの屋外作業員の安全確保
・イベント会場やレジャー施設での来場者の安全管理
4.サービス開始日
2025年6月19日(木)
5.サービスの詳細や導入に関するお問い合わせ(法人向け)
日本気象協会 環境・エネルギー事業部 営業課
Mail:ke-eigyo_kankyo@jwa.or.jp
*報道関係の方は日本気象協会 広報室までお問い合わせください。
(注1)LIDEN :LIghtning DEtection Network systemの略称で、気象庁の雷監視システムのこと。雷の種類、位置、発生時刻を観測する。
(注2)対地放電:雷雲と大地の間の放電で、落雷ともいう。
(注3)雲放電 :雷雲の中や雲と雲の間で起きる放電
◆関連サービス
・エネルギー事業者向け雷監視・予測サービス
https://www.jwa.or.jp/service/weather-risk-management/lightning-protection-01/
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】雷アラートWebを提供開始_