2019年桜開花予想(第5回) ついに長崎でサクラサク! 九州から関東まもなく桜開花ラッシュ!
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は、日本全国92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、および日本三大桜3地点)の開花予想日(第5回)を2019年3月20日(水)に発表します。

■2019年桜開花予想前線図

■開花と満開の傾向
18日に宇和島で開花しました。20日に長崎、高知県宿毛で開花し、このあと東京で開花する見込みです。21日は、福岡、名古屋などで開花し、桜の開花ラッシュになりそうです。その後も桜前線は順調に進み、4月上旬には平年より1週間から10日ほど早く、新潟や長野、仙台で開花するでしょう。桜前線は4月中旬には東北北部まで北上し、4月下旬に津軽海峡を渡りそうです。札幌で4月30日に開花するでしょう。
この冬は暖冬となり、西日本の一部で休眠打破が遅れたと考えられます。しかし3月下旬から4月にかけて気温は平年並みか高く、桜の開花、満開ともに平年より早いところが多いでしょう。予想開花日は、前回予想(3月14日)よりは西日本で1日から3日遅くなったところがありますが、東北では2日程度早くなりました。予想満開日は今後、春本番の暖かさの日が多いことから前回予想より1日から2日程度早いところが多くなっています。
満開日は開花日の1週間から10日後くらいで、最も早い予想満開日は高知と宇和島の3月28日です。東京は29日、名古屋は31日、大阪は4月4日に満開となるでしょう。
※休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
■日本気象協会 長期予報(気温)

■2019年 桜の予想開花日・満開日(主な地点)

全92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、日本三大桜3地点)の予想開花日・予想満開日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜情報ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
また、開花・満開の最新状況は同ページにて1日2回更新予定です。
■各地の気象予報士コメント

日本全国92地点の桜(ソメイヨシノほか)の開花・満開予想以外にも、「日本三大桜」と呼ばれている福島県の「三春滝桜」(みはるたきざくら:ベニシダレザクラ)、山梨県の「山高神代桜」(やまたかじんだいさくら:エドヒガンザクラ)、岐阜県の「根尾谷 淡墨桜」(ねおだに うすずみざくら:エドヒガンザクラ)の開花予想を『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜情報ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値
かなり早い :平年より7日以上早い
早い :平年より3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年より3日から6日遅い
かなり遅い :平年より7日以上遅い



参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問
Q1:桜開花予想の報道発表のスケジュールは?
A1:第1回は2月7日(木)、第2回は2月21日(木)、第3回以降は3月から4月下旬まで毎週木曜日(3月20日のみ水曜日)に発表を予定しています。 2月中は予想開花日のみを発表し、3月以降は予想開花日と予想満開日を発表します。
Q2:開花日・満開日の基準は?
A2:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。
Q3:予想する地点数は?
A3:2月中は51地点、3月以降は全国で92地点の予想を発表します。予想地点92地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる36地点、および日本三大桜の3地点となります。
Q4:日本気象協会の桜開花予想の手法・特徴は?
A4:花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で13年目の取り組みです。
Q5:開花予想に使うデータは?
A5:以下データを使用しています。
① 前年秋から予想作業日前までの気温観測値
② 予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。
Q6:日本三大桜とは?
A6:福島県三春町の「三春滝桜」(ベニシダレザクラ)、山梨県北杜市の「山高神代桜」(エドヒガンザクラ)、岐阜県本巣市の「根尾谷 淡墨桜」(エドヒガンザクラ)を指します。いずれの桜も、大正11年(1922年)に国の天然記念物に指定されています。樹齢が1000年以上で、幹回りが9メートル以上あります。
日本三大桜の開花予想作成にあたり、地元自治体やお寺の住職の方々のご同意を得て、過去の長年にわたる開花日や満開日の観測データを使わせていただき、それぞれの桜の開花日や満開日に関する独自の予測式を作成しました。開花時期には日本気象協会の気象予測を用い、地元自治体やお寺の住職の方々のご協力も得ながら、精度の良い開花予測を提供します。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】2019年桜開花予想(第5回)_