2018年桜開花予想(第7回)~桜前線北上中 北陸や長野県、東北南部で見ごろに!~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は、日本全国92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、および日本三大桜3地点)の開花予想日(第7回)を2018年4月4日(水)に発表します。

■2018年桜開花予想前線図

■開花と満開の傾向
桜前線は、3月30日に岩手・大船渡へ到達し、東北北部まで北上しています。3月の気温が平年より高かった影響で、全国的に平年より10日間から2週間ほど早く開花したところが多くなっています。特に大船渡では平年より15日、仙台では12日早い開花となりました。今週末から来週にかけて一時的に寒気が流れ込みますが、その後は再び気温が平年より高くなると予想されています。これまでの高温でつぼみが急生長しているため、これから咲く地域でも平年より早く開花する見込みです。長野県の標高の高いところでは今週末から開花し、東北の広い範囲でも4月中旬には開花するでしょう。桜前線は大型連休前には津軽海峡を越え、5月中旬にかけて北海道全域で開花する予想です。
記録的に早い満開を迎えた九州から関東では満開のピークを越えました。散り始めたところが多くなっていますが、舞い散る花びらの下でお花見を楽しむ声が各地から聞こえています。北陸、長野県の一部、東北南部では、平年より10日前後早く満開となり、見ごろを迎えています。特に仙台では、平年より12日早く満開となりました。平年では、開花から満開までの日数は1週間前後のところが多いですが、今年は3月下旬の気温が平年よりかなり高くなったため、この日数が短いのが特徴でした。これから満開を迎える新潟県や長野県の標高の高いところで、山形県では今週末から中旬に、東北北部では4月下旬に、北海道でも5月上旬から中旬に満開となるでしょう。
■日本気象協会 長期予報(気温)

※1 ――:桜の開花・満開に影響しない期間
■2018年 桜の予想開花日・満開日(主な地点)

※予想開花日、予想満開日の( )はすでに開花や満開になった地点です。
全92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、日本三大桜3地点)の予想開花日・予想満開日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
■各地の気象予報士コメント

北海道はこれから4月中旬はじめ頃までは、すっきりしない天気で気温も上がりにくい日が目立ち、花芽の生長は一旦やや足踏み状態となりそうです。しかし、その後は晴れて暖かい日が多くなるため生長は順調に進み、各地の開花、満開ともに平年に比べて5日前後早くなるでしょう。
日本気象協会では日本全国89地点の桜(ソメイヨシノほか)の開花予想以外にも、「日本三大桜」と呼ばれている福島県の「三春滝桜」(みはるたきざくら:ベニシダレザクラ)、山梨県の「山高神代桜」(やまたかじんだいさくら:エドヒガンザクラ)、岐阜県の「根尾谷淡墨桜」(ねおだにうすずみざくら:エドヒガンザクラ)の開花予想を「tenki.jp」にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値
開花日:標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
満開日:標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
PDFダウンロード: 【日本気象協会発表】2018年桜開花予想第7回_