2018年桜開花予想(第8回) ~桜のシーズンは北日本へ 4月下旬に津軽海峡を渡る!~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は、日本全国92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、および日本三大桜3地点)の開花予想日(第8回)を2018年4月11日(水)に発表します。

■2018年桜開花予想前線図

■開花と満開の傾向
桜前線は、東北北部の岩手県沿岸まで北上しています。3月から4月初旬にかけての気温が平年より高かった影響で、全国的に平年より1週間から2週間ほど早く開花したところが多くなっています。特に岩手県大船渡では平年より15日も早く、岐阜県高山では13日早く開花しました。しかし、先週後半から気温が平年並みか低くなったことで桜前線の北上は、東北北部でやや足踏み状態となっています。
今週末から来週前半にかけて寒気の影響で北日本の気温は平年より低いと予想されますが、4月初旬までの高温の影響を受けたことで、これから開花する東北北部では、平年並みか5日ほど早く、4月中旬に開花の便りが届くでしょう。その後は再び北日本の気温が平年より高くなると予想されるため、北海道では平年より5日前後早く開花する見込みで、函館や室蘭、札幌周辺から旭川では4月下旬、その他の北海道も5月上旬には開花するところが多いでしょう。桜前線は、道北の稚内や道東の釧路・根室には5月中旬に達する見込みです。
4月上旬に満開を迎えた北陸や長野県の一部、東北南部では、満開のピークを越えましたが、長野県の標高の高いところや山形県、東北北部の海沿いでは見ごろを迎えています。これから満開となる東北北部では平年並みか5日前後早く4月下旬には満開となるでしょう。北海道の広い範囲では5月上旬に満開となり、道北の稚内や道東の釧路・根室では5月中旬に満開となる見込みです。
■日本気象協会 長期予報(気温)

■2018年 桜の予想開花日・満開日(主な地点)

※予想開花日、予想満開日の( )はすでに開花や満開になった地点です。
全92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、日本三大桜3地点)の予想開花日・予想満開日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
■各地の気象予報士コメント

北海道の今後1カ月の気温は、中旬いっぱいは平年並みか低く経過します。しかし下旬からは平年より高くなりますので、暖かさに誘われて道南方面では一気に開花となるでしょう。全道的に開花は平年より5日ほど早く、大型連休中には満開の桜を楽しめる所が多くなる見込みです。
日本気象協会では日本全国89地点の桜(ソメイヨシノほか)の開花予想以外にも、「日本三大桜」と呼ばれている福島県の「三春滝桜」(みはるたきざくら:ベニシダレザクラ)、山梨県の「山高神代桜」(やまたかじんだいさくら:エドヒガンザクラ)、岐阜県の「根尾谷淡墨桜」(ねおだにうすずみざくら:エドヒガンザクラ)の開花予想を「tenki.jp」にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値
開花日:標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
満開日:標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
PDFダウンロード:【日本気象協会発表】2018年桜開花予想第8回_