2018年桜開花予想(第11回) ~桜前線まもなく終着! 北海道の広い範囲で見ごろ~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は、日本全国92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、および日本三大桜3地点)の開花予想日(第11回)を2018年5月2日(水)に発表します。
なお、今回の発表をもちまして、今シーズンの桜の開花日・満開日予想発表を終了します。

■2018年桜開花予想前線図

■開花と満開の傾向
北海道では、先週後半から気温が平年より高くなり、特に大型連休前半は7月並みの暑さとなったところが多く、北海道の女満別(めまんべつ)では真夏日となりました。このため、桜前線が北上するスピードが早まり、広い範囲で平年より3日から1週間も早く開花しました。4月25日に道南の函館と松前で開花し、26日に札幌、27日に帯広、29日に室蘭、30日には旭川でも開花し、道北や道東の一部を除く、広い範囲で見ごろを迎えています。
北海道では開花から満開までの日数が例年以上に短くなっています。帯広と旭川では開花翌日に満開(帯広4月28日、旭川5月1日)となり、平年と比べて6日から10日も早い状況です。今週後半の3日から4日は雨、風ともに強まり、満開を迎えたところでは花嵐となりそうです。
気温は、大型連休後半から来週にかけても平年並みか高い日が多いと予想され、これから開花するところでも平年より3日前後早く開花する見込みです。3月15日に高知をスタートした桜前線は5月15日ごろに道東の釧路・根室に到達し、2カ月間に渡る今シーズンの長い旅を終えるでしょう。
今シーズンの桜前線は、例年より日本列島を早く北上し、いつもより早く私たちの目に彩りを与えてくれました。来シーズンはどのような形で楽しませてくれるのでしょうか。ご期待ください!
■日本気象協会 長期予報(気温)

■2018年 桜の予想開花日・満開日(主な地点)

※予想開花日、予想満開日の( )はすでに開花や満開になった地点です。
全92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、日本三大桜3地点)の予想開花日・予想満開日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
■気象予報士コメント

日本気象協会では日本全国89地点の桜(ソメイヨシノほか)の開花予想以外にも、「日本三大桜」と呼ばれている福島県の「三春滝桜」(みはるたきざくら:ベニシダレザクラ)、山梨県の「山高神代桜」(やまたかじんだいさくら:エドヒガンザクラ)、岐阜県の「根尾谷淡墨桜」(ねおだにうすずみざくら:エドヒガンザクラ)の開花予想を「tenki.jp」にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値
開花日:標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
満開日:標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
PDFダウンロード:【日本気象協会発表】2018年桜開花予想第11回_