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日本気象協会、「需給調整市場価格予測」の対象商品を拡充 ~新たに一次調整力・一次調整力オフラインに対応し、戦略的な電力取引を支援~

2026.08.26

プレスリリース

一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:守屋 岳、以下「日本気象協会」)は、「需給調整市場価格予測」を拡充し、需給調整市場(EPRX(注1)が運営)の取引商品である「一次調整力(注2)」および「一次調整力オフライン(注3)」に対応した価格予測の提供を2026年8月26日(水)から開始します。

日本気象協会は、これまで提供してきた「三次調整力②」の価格予測に加え、新たに「一次調整力」および「一次調整力オフライン」の価格予測に対応することで、需給調整市場価格予測の対象商品を拡大します。各取引商品の価格を30分単位で予測することにより、エネルギー関連事業者、リソースアグリゲーター(注4)、蓄電池事業者の戦略的な電力取引や需給運用における意思決定を支援します。今後は、「二次調整力①」「二次調整力②」「三次調整力①」「複合商品」(注5)にも対応し、需給調整市場価格予測の対象商品をさらに拡充する予定です。

なお、「需給調整市場価格予測」は「プライス予測(電力取引価格予測)」サービスの一つとして提供しています。

ポイント
・    「需給調整市場価格予測」を拡充、「一次調整力」「一次調整力オフライン」の価格予測を新たに提供開始
・      翌日の最高・平均・最低落札価格を30分単位で予測、需給調整市場の制度変更にも対応
・      エネルギー関連事業者や蓄電池事業者などの戦略的な電力取引、売電計画・需給運用の意思決定を支援

 「プライス予測(電力取引価格予測)」のサービス一覧

「プライス予測(電力取引価格予測)」のサービス一覧

1. サービス拡充の概要

新たに「一次調整力」および「一次調整力オフライン」を対象とした翌日の落札価格を30分単位で予測します。2026年3月から導入された「30分ブロック単位の入札」のほか、上限価格の設定や、2026年9月から適用される上限価格の引き下げなど、需給調整市場の制度変更にも対応しています。

日本気象協会がこれまで「スポット市場価格予測」、「需給調整市場価格予測」、「電力需要予測」などの提供を通じて培ってきたノウハウと予測技術を活用することで、より精緻な予測が可能となります。

卸電力取引市場(JEPX(注6) が運営)を対象とした「スポット市場価格予測」と組み合わせることで、エネルギー関連事業者、リソースアグリゲーター、蓄電池事業者などによる売電先市場の選択や売電計画の策定を支援します。今後は「二次調整力①」「二次調整力②」「三次調整力①」「複合商品」にも対応し、さらなる機能拡充を予定しています。

「需給調整市場価格予測」の概要

「需給調整市場価格予測」の概要

「需給調整市場価格予測」(一次調整力・一次調整力オフライン)と「スポット市場価格予測」の予測結果の例

「需給調整市場価格予測」(一次調整力・一次調整力オフライン)と「スポット市場価格予測」の予測結果の例
※一般社団法人 電力需給調整力取引所「需給調整市場 取引実績データ」をもとに日本気象協会にて編集

2. 背景

再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、電力の需給バランスはこれまで以上に大きく変動しやすくなり、電力系統の安定運用を支える調整力の重要性が一層高まっています。こうした中、需給調整市場では商品区分ごとの価格動向を的確に把握し、適切な入札判断や収益性評価を行うことが重要となっています。また、市場制度の変更や取引対象の拡大を背景に、より実務に即した価格予測情報へのニーズも高まっています。

このような背景を踏まえ、「需給調整市場価格予測」の対象商品を拡充し、新たに「一次調整力」および「一次調整力オフライン」の価格予測の提供を開始します。

3. 提供仕様

「需給調整市場価格予測」の提供仕様は以下のとおりです。

予測種別翌日予測
予測期間翌日受渡分
発表回数1日2回(受渡日の前々日15時、前日08時)
予測対象需給調整市場
一次調整力 最高/平均/最低 落札価格
一次調整力オフライン 最高/平均/最低 落札価格
三次調整力② 最高/平均/最低 落札価格
(円/kW・30分、1日48コマ)
提供方法オンライン配信(API連携、メール配信など)
ファイル形式JSON形式・CSV形式(API) XML形式(メール)

※今後、二次①②・三次①・複合商品にも順次対応予定です。

4. 利用用途

・エネルギー関連事業者による売電先電力市場の判断
・蓄電所事業者による系統用蓄電池(注7)の売電収益の最大化
・リソースアグリゲーターによる売電計画の策定、収益化
・電力トレーディング事業者による売電収益性の検討
・蓄電運用システムの最適制御のための入力データ

5. サービス開始日

2026年8月26日(水)

6. サービスの詳細や導入に関するお問い合わせ(法人向け)

日本気象協会 環境・エネルギー本部 環境・エネルギー支援室
Mail:ke-eigyo_kankyo@jwa.or.jp

*報道関係の方は日本気象協会 広報室までお問い合わせください。

(注1) EPRX(Electric Power Reserve eXchange)
一般社団法人 電力需給調整力取引所。電力の需給バランスを調整するための「調整力」を、広域的かつ効率的に取引する需給調整市場の運営主体。

(注2) 一次調整力
電力需要や再生可能エネルギー出力の短時間の変動、電源脱落などに対応する調整力。周波数変動に対して10秒以内に応動し、5分以上継続する商品として、2024年度から需給調整市場で取引が開始された。

(注3) 一次調整力オフライン
一次調整力のうち、専用線によるオンライン監視ではなく、事後の応動実績データ提出により参加できる方式。専用線構築に伴う負担を抑え、蓄電池やDRなどの多様なリソースの市場参加を促すために設けられている。

(注4) リソースアグリゲーター
複数の分散型電源や蓄電池などを束ねて、需給調整市場などに一括して参加する事業者。リソースの集約により調整力を提供する。

(注5) 二次調整力①②・三次調整力①・複合商品
需給調整市場で取引される対象商品。数分~数十分といった調整力の応動時間や指令方式などの違いにより「二次調整力①②」「三次調整力①」などに分類されている。複合商品は「一次調整力」「二次調整力①②」「三次調整力①」を組み合わせて取引される商品である。

(注6) JEPX(Japan Electric Power Exchange)
卸電力取引所。発電事業者と小売電気事業者などが需給に基づいて電力の売買を行う。

(注7) 系統用蓄電池
電力系統(送配電網)に直接接続される大規模な蓄電池。電力網全体の安定化と需給調整を行う。

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