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日本気象協会、相次ぐ短時間強雨に備え 地下駐車場やアンダーパスなどの冠水・浸水対策を支援
~国・自治体などの道路・施設管理を「短時間強雨アラート」で支援~

2026.09.17

お知らせ

一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:守屋 岳、以下「日本気象協会」)は、2026年6月から順次、地下駐車場やアンダーパスなどの道路・施設管理者を対象に、強い雨の早期把握と初動対応を支援する「短時間強雨アラート」を提供しています。2026年8月に千葉県で発生した記録的大雨をはじめ、各地で局地的な短時間強雨が相次ぐ中、道路・施設管理の現場では、雨が強まる前に状況を把握し、必要な対応につなげることの重要性が一層高まっています。
「短時間強雨アラート」は、対象地点とその周辺で強い雨を検知・予測した際に管理者へメールで通知し、Web画面で降雨の実況・予測を確認できるサービスです。日本気象協会独自の「JWA統合気象予測」による降雨予測とレーダ雨量による実況監視を組み合わせ、管理者による現地確認や利用者への周知、通行規制や施設閉鎖に向けた判断を支援します。

図1 短時間強雨アラートによる初動支援の流れ

図1 短時間強雨アラートによる初動支援の流れ

「短時間強雨アラート」の特長

1.強い雨の見通しを、現地対応の準備に生かす
対象地点とその周辺の降雨を48時間先まで(オプション利用時は72時間先まで)予測し、強い雨が予想される時間帯や雨量の情報を提供します。早い段階から強い雨の可能性を把握することで、現地確認や利用者への周知、施設閉鎖に向けた準備など、雨の状況に応じて必要となる対応を検討する判断材料として活用できます。
2.メール通知をきっかけに、必要な情報を確認する
設定した雨量基準に達する強い雨を検知・予測した際に、管理者へアラートメールを配信します。Web画面を常時確認していなくても、メール通知を情報確認のきっかけとして、対象施設や基準超過が予想される時間帯などを速やかに把握できます。
3.予測と実況を確認し、状況に応じた対応を判断する
Web画面で、今後の降雨予測とレーダ雨量による現在の降雨状況を確認できます。対象地点だけでなく周辺の強い雨も把握し、各道路・施設の管理基準や現地の状況と照らし合わせることで、利用者への周知や施設閉鎖に向けた判断に役立てられます。

図2 メール通知、Web画面のイメージ

図2 メール通知、Web画面のイメージ

「短時間強雨アラート」のサービス内容と予測技術

項目内容
対象地下駐車場、アンダーパス、高速道路のサービスエリア・パーキングエリア、インターチェンジ、管理施設など
降雨予測日本気象協会独自の「JWA統合気象予測」や降水短時間予報を活用し、対象地点とその周辺の強い雨を48時間先まで(オプション利用時は72時間先まで)予測
実況監視レーダ雨量を用いて、対象地点とその周辺の降雨状況を監視
メール通知設定した雨量基準に達する強い雨を検知・予測した際に、対象施設、最大予測1時間雨量、基準超過が予想される時間帯などを通知
Webでの確認降雨の実況・予測などをWeb画面で確認し、現地対応の判断に活用

通知条件の例として、対象地点を含む周辺範囲で、1時間雨量50ミリ以上の非常に激しい雨を検知・予測した場合に、管理者へメールで通知します。
※上記の雨量は通知条件の一例であり、すべての道路・施設に共通する閉鎖基準を示すものではありません。

短時間強雨アラートの予測には「JWA統合気象予測」を活用

「JWA統合気象予測」は、日本気象協会の予測モデルに加え、気象庁や海外の気象機関による複数の予測モデルを、予測精度に応じた最適な比率で統合する独自の予測技術です。過去の実況値などを用いて予測値を補正し、強い雨の見逃しの低減や、予測更新のたびに見通しが大きく変化することの抑制を図っています。
こうした独自技術により、道路・施設管理者の事前準備や対応判断に役立つ降雨予測を提供します。「令和8年8月千葉豪雨」(2026年8月13~14日)や、名古屋市での記録的な大雨事例(2026年9月8日)では、JWA統合気象予測が対象地域の強い雨の可能性を事前に示していました(図3、図4)。名古屋市大曽根地下駐車場の例では、9月8日9時発表の予測で、6時間先の15時に1時間雨量74ミリを予測していました。大曽根地下駐車場地点のレーダ雨量による実況推定値では16時に1時間雨量64.8ミリとなり、予測のピーク時刻には1時間の差があったものの、当日朝の段階で午後に非常に激しい雨となる可能性を示していました(図5)。こうした情報は、現地確認や利用者への周知などの事前準備を検討するための判断材料として活用できます。

図3 「令和8年8月千葉豪雨」の予測事例 (2026年8月13日16時から14日9時までの積算降水量)

図3 「令和8年8月千葉豪雨」の予測事例
(2026年8月13日16時から14日9時までの積算降水量)

図4 名古屋市における記録的大雨の予測事例 (2026年9月8日12時から21時までの積算降水量)

図4 名古屋市における記録的大雨の予測事例
(2026年9月8日12時から21時までの積算降水量)

図5 名古屋市大曽根地下駐車場における予測事例 左表:レーダ雨量による実況推定値(2026年9月8日5時~23時) 右表:JWA統合気象予測と影響レベルの予測(2026年9月8日9時発表)

図5 名古屋市大曽根地下駐車場における予測事例
左表:レーダ雨量による実況推定値(2026年9月8日5時~23時)
右表:JWA統合気象予測と影響レベルの予測(2026年9月8日9時発表)

日本気象協会は、今後も国や自治体などの道路・施設管理者に「短時間強雨アラート」を広く活用いただけるよう取り組み、短時間強雨への早期対応と冠水・浸水被害の軽減に貢献してまいります。

本サービスは、降雨の実況・予測に基づいて管理者の判断を支援するものであり、個別施設の冠水・浸水の発生を直接予測するものではありません。予測には不確実性があるため、閉鎖などの対応は、各道路・施設の管理基準や現地の状況と合わせて判断してください。

◆サービスの詳細や導入に関するお問い合わせ
日本気象協会 防災事業部 交通事業課
TEL:03-5958-8156
Email:eigyou_bosai@jwa.or.jp

 

以上

 

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