ケニアにて開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)サイドイベントでの講演ならびに「日本・アフリカ学生イノベーターズ・エクスポ」での講評と優秀学生の表彰について
News
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己)は、2016年8月28日午後(日本時間28日夜)にケニアの首都ナイロビで閉幕した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)にて、サイドイベントでの講演ならびに公式サイドイベント「日本・アフリカ学生イノベーターズ・エクスポ」での講評と、優秀学生2名に対し「日本気象協会賞」の表彰を行いましたのでご報告いたします。
1.サイドイベントでの講演について
○イベント名称:スマートシティ/スマートアイランド プレゼンテーションVol.1
○主 催:一般社団法人アフリカ開発協会(AFRECO)
○日 時:2016年8月25日(木)13:00~15:30 (現地時間)
○講演場所:ケニア共和国 ナイロビ Fortis Suites, Hospital Road, Upper Hill, Nairobi
○発表タイトル:”Utilizing meteorological information to provide stable electricity supply ”
( 安定的な電力供給のための気象情報の活用 )
○発表内容:アフリカでのスマートシティ実現には、安定的な電力供給が必須であり、その電源として再生可能エネルギー導入が欠かせません。しかし、アフリカでの再生可能エネルギー導入には、気象情報等の「データ不足」、大量導入後の「電力系統の不安定化」が課題であることを指摘し、日本の事例に基づき、その解決策を紹介いたしました。そして、気象情報の活用がスマートシティ実現に重要であることを強調いたしました。
○講演者 :日本気象協会 業務執行理事 常務理事 事業本部長 古市 信道(ふるいち のぶみち)
○講演風景
![]() |
![]() |
2.公式サイドイベント「日本・アフリカ学生イノベーターズ・エクスポ」での講評と表彰について
○イベント名称:日本・アフリカ学生イノベーターズ・エクスポ
○主 催:ジョモ・ケニヤッタ農工大学(JKUAT)、一般社団法人アフリカ開発協会(AFRECO)
○開催日時:2016年8月26日(金)09:00~15:30(現地時間)
○開催場所:ケニア共和国 ジュジャ ジョモ・ケニヤッタ農工大学(JKUAT)
○講評者 :日本気象協会 業務執行理事 常務理事 事業本部長 古市 信道(ふるいち のぶみち)
○講評ポイント:発表者である学生全員に対し、以下の観点で講評を行いました。
・課題の認識
・ソリューション、イノベーションの内容
・持続可能な開発目標や人々の生活への貢献
・実現性
・プレゼンテーションのスキル
○表彰について:「日本気象協会賞」を設け、発表者全員の中から日本の学生1名、アフリカの学生1名、合計2名の学生に対して表彰を行いました。
①日本の学生表彰者
・表彰者氏名ならびに所属大学:佐藤 完さん(筑波大学)
・発表タイトル:”Improvement of infrastructure ”
・発表内容(要旨):アフリカでの発展には交通インフラ開発が重要である。日本では古くに開発したインフラが老朽化し、それを修繕する技術者も不足している。アフリカでも同様な問題が発生すると考えられることから、人材育成プログラムの策定と、ペーパーブリッジのワークショップ開催を提案する。
・表彰理由:
日本の経験を踏まえた、将来を見据えた発表となっていたこと
具体的な提案がなされていたこと
プレゼンテーションもわかりやすかったこと
②アフリカの学生表彰者
・表彰者氏名: Ms. Juliet Nyaboke Amwoma
・発表タイトル:”solar powered common salt water disinfectant ”
・発表内容(要旨):太陽光パネルによる発電と塩を用い、塩素を発生させて作った塩素水により水を浄化する。これにより、アフリカで大きな問題となっている水系感染症に対処できる。
・表彰理由:
再生可能エネルギー(太陽光)をうまく活用した提案であること
既に太陽光パネルを保有している場合、初期費用(約2万円)を除けば、運用費用もほとんどかからない提案であり、持続可能な運用が期待できること
○日本気象協会賞 表彰風景(受賞者はそれぞれの写真、向かって右から2人目)
![]() |
![]() |