「日本自然災害学会 学術奨励賞」を受賞
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己)は、第35回日本自然災害学会(2016年9月21日開催)にて、防災ソリューション事業部所属の本間基寛が「平成28年度 日本自然災害学会 学術奨励賞」を受賞したことをお知らせします。
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<表彰内容>
論文名:「確率情報を含む気象情報に対する住民の受容特性に関する研究」
受賞者:本間基寛(一般財団法人 日本気象協会 防災ソリューション事業部)
この研究は、アンサンブル予測結果である「確率情報を含む予測情報」を多くの方に理解し、活用してもらうための表現方法を検討することを目的としています。具体的には「確率情報を含む予測情報」が「どのように受け止められるのか」「意思決定や行動に対してどのような影響を与えるのか」を把握するための調査を実施しました。
その結果、複数の予測情報を提示する際、
・確率が明瞭に高い予測情報を組み込むことで「わかりやすさ」や「対処行動意向」が高くなること
・分類の数は「2~3程度」とすれば情報の受け手にとってわかりやすいこと
などが明らかとなりました。
また、本研究では気象庁で開発中の「メソアンサンブル予報」をはじめとする確率的な気象予測情報の活用方法にいち早く着目しています。そのうえで、住民避難をはじめとする防災分野での確率的な予測情報の活用について実務的かつ実証的なアプローチで研究しており、この点も評価されています。なお、この研究は日本気象協会が京都大学防災研究所に設置している寄附研究部門「気象水文リスク情報研究分野」との共同研究の一環として行ったものです。
日本気象協会は、今後も確率的な気象予測情報のあり方を検討し、「気象情報を活用した防災や減災」の実現を目指します。