2018年桜開花予想(第5回)~九州から関東で続々と開花! 今週末はお花見が楽しめそう~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は、日本全国92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、および日本三大桜3地点)の開花予想日(第5回)を2018年3月20日(火)に発表します。

■2018年桜開花予想前線図

■開花と満開の傾向
桜前線は3月15日に高知からスタートし、翌日16日に宮崎や愛媛県宇和島、宿毛で開花した後、17日には長崎、熊本、鹿児島、東京で開花しました。19日までに九州から関東にかけて続々と開花のたよりが届いています。九州から関東では、平年に比べ4日から1週間ほど早く開花したところが多く、特に東京と鹿児島では平年より9日も早く開花しました。
これから開花するところでも、予想開花日は平年に比べ3日から1週間ほど早いところが多いでしょう。九州から関東でまだ咲いていないところも今週末までには開花し、4月上旬には北陸や長野県、東北南部で開花するでしょう。4月中旬以降は東北北部で開花し、4月末には桜前線が津軽海峡を越え、大型連休前半に函館で開花する見込みです。
この冬(12月~2月)は全国的に厳しい寒さとなり、休眠打破(※)が順調に進みました。さらに、3月に入ってから気温が平年を上回る日が多かったため、つぼみの生長が早まり、九州から関東では昨年より1週間から2週間以上も早く開花したところが多くなっています。特に鹿児島では昨年より19日早く開花しました。今週木曜日(22日)ごろまでは全国的に天気がぐずつき、暖かさはひと休みしますが、週末から天気が回復し、暖かさが戻るでしょう。その後も4月半ばにかけて西・東日本では気温が平年より高いと予想され、桜前線は順調に北上する見込みです。
満開日は、開花からおよそ1週間後となるところが多いのですが、今年の高知では開花から4日後の3月19日に満開となりました。これは、1953年の統計開始以来、全国でも最も早い記録となりました。九州から関東では、今週末から3月最終週には満開となるところが多く、平年より3日から1週間ほど早い見込みです。北陸、長野、東北南部は4月上旬、東北北部では4月下旬、北海道でも5月中旬までに満開になるところが多いでしょう。
■日本気象協会 長期予報(気温)

※休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
■2018年 桜の予想開花日・満開日(主な地点)

※予想開花日、予想満開日の( )はすでに開花や満開になった地点です。
全92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、日本三大桜3地点)の予想開花日・予想満開日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
■各地の気象予報士コメント

日本気象協会では日本全国89地点の桜(ソメイヨシノほか)の開花予想以外にも、「日本三大桜」と呼ばれている福島県の「三春滝桜」(みはるたきざくら:ベニシダレザクラ)、山梨県の「山高神代桜」(やまたかじんだいさくら:エドヒガンザクラ)、岐阜県の「根尾谷淡墨桜」(ねおだにうすずみざくら:エドヒガンザクラ)の開花予想を「tenki.jp」にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値
開花日:標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
満開日:標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
PDFダウンロード:【日本気象協会発表】2018年桜開花予想第5回_