2018年桜開花予想(第10回) ~桜前線はいよいよ北の大地に~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は、日本全国92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、および日本三大桜3地点)の開花予想日(第10回)を2018年4月25日(水)に発表します。

■2018年桜開花予想前線図

■開花と満開の傾向
北日本では、先週後半から気温が平年より高くなり、特に先週末は6月から7月並みの陽気となりました。このため、桜前線の北上スピードが早まり、平年より4日前後早く青森で19日、弘前では20日に開花しました。東北の山沿いの秋田県仙北市でも22日に開花し、日本気象協会が桜の観測を行っている東北の全地点で開花しました。また、北海道の松前町では、平年より3日早い25日に開花し、いよいよ桜前線が北海道に到達しました。
北海道では、来週にかけて気温が平年並みか高いと予想されるため、花芽の生長が促され、平年より3日から6日早く開花するところが多いでしょう。今週中に函館や札幌、内陸の帯広で開花し、大型連休後半には北海道の広い範囲で開花する見込みです。
桜前線は、3月15日に高知からスタートしましたが、およそ2カ月間かけて、5月中旬に道東の釧路、根室に到達するでしょう。
東北北部では先週後半から今週前半にかけて平年より2日から1週間早く満開となり、見ごろを迎えています。これから満開となる北海道でも平年より3日から6日早く、満開を迎える見込みです。函館では大型連休前半に満開となり、大型連休後半にかけて、室蘭や内陸の旭川など多くの地点で満開となるでしょう。北海道の広い範囲で大型連休中にお花見が楽しめそうです。最も遅い道北の稚内や道東の釧路、根室では5月中旬に満開を迎え、待望の春がやってくるでしょう。
■日本気象協会 長期予報(気温)

※予想開花日、予想満開日の( )はすでに開花や満開になった地点です。
全92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、日本三大桜3地点)の予想開花日・予想満開日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
■各地の気象予報士コメント

日本気象協会では日本全国89地点の桜(ソメイヨシノほか)の開花予想以外にも、「日本三大桜」と呼ばれている福島県の「三春滝桜」(みはるたきざくら:ベニシダレザクラ)、山梨県の「山高神代桜」(やまたかじんだいさくら:エドヒガンザクラ)、岐阜県の「根尾谷淡墨桜」(ねおだにうすずみざくら:エドヒガンザクラ)の開花予想を「tenki.jp」にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値
開花日:標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
満開日:標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
PDFダウンロード:【日本気象協会発表】2018年桜開花予想第10回_