地デジ電波を活用した熱中症情報の実証実験を開始 ~日本気象協会「tenki.jp」で東京都周辺の熱中症危険度をメッシュ情報で提供~
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田太、以下「日本気象協会」)は、東京都周辺の熱中症危険度のメッシュ情報(以下、本情報)を、2020年7月31日から9月30日まで提供します。本情報は、内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の実証実験の一環として、地上デジタルテレビ放送の電波から得られる水蒸気量の測定データを活用しています。本情報は日本気象協会の天気予報専門メディア「tenki.jp(てんきじぇーぴー)」で期間限定コンテンツとして公開します。
本情報では、地表付近の大気の水蒸気量の測定方法として、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した新たな手法である「地上デジタルテレビ放送の電波」を利用した方法を取り入れています。電波は、水蒸気の多い空気中を進むとき、水蒸気の少ない空気中を進むときと比べてほんのわずかですが遅延します。この空気中を進む電波の到達時間の差異から逆算して、水蒸気量を測定することが可能です。
本情報では、SIPの取り組みとして試験的に観測を行っている、関東エリアの水蒸気量の観測データを活用し、熱中症危険度をメッシュ情報で地図上に表示します。情報は実況値で10分ごとに更新され、リアルタイムな情報として確認できます。なお、本情報で使用するデータは国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)の協力を得て使用しています。
日本気象協会は、今後も未来に向けて挑戦し続けるプロフェッショナルとして、新たな技術の活用を通じて社会課題を解決し、持続可能な社会を実現する企業活動を続けます。
◆「tenki.jp」東京都周辺の熱中症危険度メッシュ情報 URL
https://tenki.jp/heatstroke/sip/9ba69b.html(スマホ・パソコン)
・「tenki.jp」は、一般財団法人 日本気象協会の登録商標(登録第6129427号)です。
・製品名、サービス名などは一般に各社の商標または登録商標です。
・内容は発表日現在のものです。予告なしに変更されることがあります。
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