国土交通省近畿地方整備局から 局長表彰(優良業務表彰、優秀技術者表彰)を受けました
News
一般財団法人 日本気象協会関西支社は2020年7月21日(火)、国土交通省近畿地方整備局長から優良業務表彰ならびに優秀技術者表彰を受けましたのでお知らせします。
局長表彰の内容
【表彰項目】
<優良業務表彰、優秀技術者表彰>
業務名 : 局地的豪雨探知システム改良業務
受注者名 : 一般財団法人日本気象協会関西支社
技術者名 : 片山勝之(管理技術者)
表彰対象となった業務は、淀川ダム統合管理事務所に導入されている局地的豪雨探知システムについて、探知対象の拡張を図ることを目的に実施したものです。これまで、本システムは孤立して急発達する積乱雲を対象としていましたが、複数の積乱雲が組織化して集中豪雨をもたらす現象(線状降水帯やマルチセル型積乱雲(※))に対象を拡張するため、リアルタイム抽出手法や発達・持続レベルの予測可能性について検討を行いました。
これにより、線状降水帯やマルチセル型積乱雲の高精度な抽出および発達・持続予測が可能となり、システムの有効性が向上することを示したとして、表彰していただきました。


<日本気象協会から>
淀川ダム統合管理事務所に導入されている局地的豪雨探知システムは、日本気象協会が委託を受けて構築したものであり、2013年の運用開始以降長年にわたり利用していただいています。今回表彰の対象となった業務では、本システムが近年頻発する線状降水帯による集中豪雨の発生を予測し、国土交通省の河川管理や自治体防災の円滑な実施に寄与できることを示しました。日本気象協会では、長年蓄積してきた気象に関する知識やノウハウを活用し、豪雨災害の被害軽減を目的とした取り組みを進めています。その一環として本業務を高く評価いただき、このように表彰いただけたことは、この上なく光栄に感じております。業務を担当した職員に対し、更なる技術研鑽への励みともなります。
今後も技術力を磨きながら、引き続きお客様の声を聞き、様々な分野で貢献できますよう、努めてまいります。
日本気象協会関西支社支社長 瀧谷 克幸
日本気象協会 社会・防災事業部 防災マネジメント課 片山 勝之
※マルチセル型積乱雲
複数の積乱雲が集合し、一続きの大きな積乱雲に発達したもの。マルチセル型積乱雲の内部では、個々の積乱雲が生成・消滅を繰り返し、長時間にわたって強い雨が降るという特徴があります。
以上