2021年桜開花予想(第3回) 全国的に平年より早い開花!トップは福岡などで3月16日!
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は、日本全国49地点の桜の開花予想(第3回)を、2021年2月25日(木)に発表します。
開花予想前線図

開花予想日(主な地点)

開花の傾向
2021年の桜の開花は、全国的に平年より早いでしょう。前回の予想(2月10日発表)より早まったところが多く、5日以上早まったところもあります。
桜の開花は、3月16日に福岡、熊本、宮崎からスタートする見込みです。17日には大分、長崎、佐賀、鹿児島、東京でも開花するでしょう。18日には高知、名古屋、横浜で開花する見込みです。大阪の予想開花日は23日です。3月末までには、西日本から東日本にかけて広く開花となるでしょう。4月上旬には長野や新潟、東北南部で、4月中旬には東北北部でも開花する見込みです。4月下旬には、桜前線は津軽海峡を渡り、4月27日には函館、29日には札幌で開花するでしょう。
この冬(12月~2月)は、日本列島に度々強い寒気が流れ込みました。全国的に厳しい寒さの日があり、桜の花芽の休眠打破※は順調に行われたとみられます。
春の歩みは早く、3月にかけては、全国的に気温は平年並みか高くなるでしょう。開花予想日は平年より6日前後早いところが多い見込みです。東京の3月17日は、平年より9日早く、2018年と同じとなる統計開始以来3番目の早さで開花となりそうです。
※休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
全49地点の桜の開花予想日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い
以上
参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問
Q1:桜開花予想の発表のスケジュールは?
A1:以下の日程を予定しています。2月中は開花予想日のみを発表し、3月以降は開花予想日と満開予想日を発表します。
第 1回1月28日(木) | 第 2回2月10日(水) | 第 3回2月25日(木) | 第 4回3月4日(木) |
第 5回3月11日(木) | 第 6回3月18日(木) | 第 7回3月25日(木) | 第 8回4月1日(木) |
第 9回4月15日(木) | 第10回4月28日(水) |
Q2:開花日・満開日の基準は?
A2:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。
Q3:予想する地点数は?
A3:2月中は49地点、3月以降は全国で90地点の予想を発表します。予想地点90地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる37地点となります。
Q4:日本気象協会の桜開花予想の手法・特徴は?
A4:花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
日本気象協会は2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で15年目の取り組みです。
Q5:開花予想に使うデータは?
A5:以下データを使用しています。
①前年秋から予想作業日前までの気温観測値
②予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】2021年桜開花予想(第3回)_