「ヒートショック予報」が日本ガス協会主催の 2021年度「技術賞・サービス技術部門」を受賞
News
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は、東京ガス株式会社と共同開発した「ヒートショック予報」が、一般社団法人日本ガス協会主催の2021年度「技術賞・サービス技術部門」を受賞しましたことをお知らせします。日本ガス協会の「技術賞」は、ガス事業およびガス事業者の健全な発展と都市ガスの普及に貢献する技術を表彰するもので、昭和61年度より続く賞です。日本気象協会は、これからも東京ガス株式会社と連携し、ヒートショックの対策啓発に貢献してまいります。
■受賞件名
ヒートショック予報サービスの開発
■事業者名
東京ガス株式会社、一般財団法人日本気象協会
■開発概略
気象情報及び地域や住宅種別から住宅内に生じる温度差等を推定し、ヒートショックのリスクの目安を3ランク、5種類で表し配信するヒートショック予報を開発しました。


■開発内容
住宅におけるヒートショックのリスクは家の中で生じる温度差などに依存するため、ヒートショックのリスクを予測する場合、それらの温度差を把握することが必要です。ヒートショック予報では、地域や住宅種別および竣工年から目安となる住宅性能を判定し、独自のアルゴリズムと気象情報を用いることで、家の中で生じる温度差を推定します。そして、推定された温度差を元に、ヒートショックのリスクの目安を視認性の高いアイコンで表示することで、生活者にヒートショック対策を促します。
ヒートショック予報は、年間でも特にヒートショックのリスクが高い10月~3月の間、日本気象協会の天気予報専門メディア「tenki.jp」、もしくは東京ガス株式会社の提供するウェブ会員サービス「myTOKYOGAS」にて、無償で閲覧いただけます。ヒートショック予報では、全国市区町村の約1900地点について7日先までの情報を提供しており、ヒートショックのリスクは「油断禁物」「注意」「警戒」「警戒(気温差警戒)」「警戒(冷え込み警戒)」の3ランク、5種類で表現されます。
今回、受賞対象となった「ヒートショック予報」は、法人でも有償にて情報のご利用が可能です。日本気象協会は、「ヒートショック予報」を個人・法人問わず幅広い方にお使いいただき、より一層の多くの方にヒートショック対策をしていただくことで、安全な暮らしに寄与してまいります。
■東京ガス株式会社 暮らしソリューション技術部 サービスグループマネージャー 伊藤あすか様のコメント
ヒートショックは、冬場に増加する入浴事故の要因の一つと考えられています。しかしながら、ヒートショック対策がいつ必要なのかわかりにくい・自分ごと化がされにくいなど、複数の課題が存在しています。そこで、ヒートショックのリスクの目安が一目で分かる「ヒートショック予報」を共同で開発しました。
今後も日本気象協会さまと連携し、生活者の皆さまに安心安全な入浴時間を楽しんでいただけるよう、「ヒートショック予報」の活用や、住宅設備の導入などの対策の普及拡大に努めてまいります。
■日本気象協会から
花粉症や熱中症同様にヒートショックも気象の影響を大きく受けるものであり、予報に基づき危険度の高い日が分かれば対策を講じることができます。「ヒートショック予報」は、これまで積み重ねてきた気象活用技術だけでなく、東京ガス様が有する「暮らし」の知見があってこそ開発することができました。
これからも東京ガス様とのコラボレーションを進めつつ、「ヒートショック予報」を多くの方々に活用していただけるよう尽力してまいります。
日本気象協会事業本部 メディア・コンシューマ事業部長 櫻井 康博
日本気象協会の天気予報専門メディアtenki.jp 「ヒートショック予報」
https://tenki.jp/heatshock/
日本気象協会 プレスリリース
「ヒートショック予報」法人向け情報提供(有償)開始のお知らせ
https://www.jwa.or.jp/news/2018/02/4299/
一般社団法人日本ガス協会
技術開発の取り組み
https://www.gas.or.jp/gijutsu/
・「tenki.jp」は、一般財団法人 日本気象協会の登録商標(登録第6129427号)です。
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会お知らせ】「ヒートショック予報」が技術賞を受賞