2022年桜開花予想(第9回) 東北南部で満開に いよいよ北海道もカウントダウン
Press Release
※2022.4.14 15:11 訂正
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は、日本全国89地点の桜[ソメイヨシノ ほか]の開花予想(第9回)を、2022年4月14日(木)に発表します。
2022年開花予想前線図

2022年開花予想日(主な地点)

満開予想日(主な地点)

*予想日の[ ]はすでに開花、満開になった地点です。
※釧路市はエゾヤマザクラの予想
開花と満開の傾向
桜前線は東北北部まで到達しています。8日に仙台、9日に長野、11日に山形、12日に秋田、14日には盛岡で開花しました。また、長野と仙台は11日、山形は13日に満開を迎えました。この3地点は、開花から満開までの日数の平年値は5日間ですが、ここ数日の暖かさが手伝ったため今年は短い期間で満開となりました。
4 月のスタートは全国的に寒の戻りとなり、関東地方では南岸低気圧の接近により花散らしの雨が降りました。その後、西から徐々に暖かい空気に覆われ、北陸、東北でも開花が進みました。先週末は全国的に初夏の陽気となり、福岡、大阪、名古屋、東京など各地で最高気温が25℃を超え今年初の夏日を観測しました。
九州から関東までの桜のシーズンは既に終了しており、この先は、岐阜や長野の標高の高い地域、東北と北海道で見ごろを迎えるでしょう。今週末には青森、来週には函館や札幌でも開花し、いよいよ桜前線は北海道へ到達します。



全89地点の桜の開花予想日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1991~2020年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い
参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問
Q1:桜開花予想の発表のスケジュールは?
A1:以下の日程を予定しています。1月、2月中は開花予想日のみを発表し、3月以降は開花予想日と満開予想日を発表します。
第 1回 1月27日(木) | 第 2回2月10日(木) | 第 3回2月24日(木) | 第 4回3月3日(木) |
第 5回3月10日(木) | 第 6回3月17日(木) | 第 7回3月24日(木) | 第 8回3月31日(木) |
第 9回4月14日(木) | 第10回4月28日(木) |
Q2:開花日・満開日の基準は?
A2:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。
Q3:予想する地点数は?
A3:1月、2月中は49地点、3月以降は全国で89地点の予想を発表します。予想地点89地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる36地点となります。
Q4:日本気象協会の桜開花予想の手法・特徴は?
A4:花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
日本気象協会は2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で16年目の取り組みです。
Q5:開花予想に使うデータは?
A5:以下データを使用しています。
- 前年秋から予想作業日前までの気温観測値
- 予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。
PDFダウンロード:【訂正_再発行】2022年桜開花予想(第9回)_