日本気象協会の黒岩宏司技術調査役が 令和4年度外務大臣表彰を受けました
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一般財団法人 日本気象協会は2022年8月10日(水)に技術調査役の黒岩宏司が外務省から
「令和4年度外務大臣表彰」を受けましたのでお知らせします。
■表彰の内容
表彰項目:令和4年度外務大臣表彰
受賞者 :日本気象協会 技術調査役 黒岩 宏司
受賞理由となった功績:日本と諸外国との相互理解の促進
外務大臣表彰の目的は、多くの方々が国際関係のさまざまな分野で日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について功績を称え、その活動に対する一層の理解と支持を得ること、となっています。
(参考:外務省報道発表 https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_001195.html )
日本気象協会の黒岩技術調査役は大洋州(フィジーやバヌアツ、サモア、ソロモン諸島などの太平洋地域)にて長期にわたり各国気象局の発展のための活動をしてきました。大洋州各国は世界的にも自然災害の頻度が高く、特にサイクロンによる洪水や土砂災害の被害は、社会、経済活動の拡大に伴い年々増大しています。黒岩技術調査役は自ら大洋州地域に赴き、各国の国情にあわせた気象人材の育成に尽力してきました。このたび外務省から同技術調査役が長く携わってきた「大洋州における気象業務の能力向上や人材育成にかかる技術協力への貢献」への功績が認められ、外務大臣表彰を受賞することとなりました。


<日本気象協会から>
私は1992年にJICA短期専門家としてフィジー気象局(FMS)へ赴任して以降、大洋州地域の気象業務への支援を続けています。特に力を注いでいるのは人材の育成です。気象庁や世界気象機関(WMO)での勤務経験をいかし、大洋州各国の気象局職員の能力強化に向けてさまざまな分野で研修活動を行ってきました。
2014年から2018年には、トンガやキリバスなど10カ国を対象としたJICA「大洋州気象人材育成能力強化プロジェクト」にチーフアドバイザーとして従事しました。このプロジェクトでは、フィジー気象局と協力して4年間で延べ24回にわたり技術研修や現地指導を行い、各国の気象業務のレベル向上に大きく貢献しました。中でも、この研修を足がかりにナウル政府が念願だった気象局の設立を実現させたことは、強く印象に残っています。
現在は日本気象協会に所属しながらサモアをベースに気象人材の育成活動に取り組んでいます。今後は、大洋州を含めさらに多くの地域で気象分野における途上国支援に努めてまいります。
日本気象協会 事業統括部 海外事業推進課 技術調査役 黒岩 宏司
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会からのお知らせ】 令和4年度外務大臣表彰