2022年第2回「紅葉見頃予想」 ~朝晩の冷え込み進み、見頃は全国的に平年並み~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は2022年10月13日(木)に、第2回「紅葉見頃予想」を発表します。
日本気象協会の天気予報専門メディア「tenki.jp(てんきじぇーぴー)」では、全国の紅葉名所762(注)地点の紅葉情報の提供を開始します。また、紅葉名所の見頃予想と2週間天気予報を合わせた「紅葉見頃カレンダー」を公開します。紅葉狩りの予定を立てる際に、ぜひお役立てください。
注:第1回「紅葉見頃情報」(2022.9.29発表)から2地点減少しています。
減少した地点は赤芝峡(山形県)と中津峡(埼玉県)です。


【主な紅葉スポットの見頃時期】

【全国各地の紅葉見頃予想】
紅葉の見頃は、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅れます。9月の気温は全国的に平年より高くなりました。10月上旬は北日本を中心に冷え込みが強まり、中旬から下旬にかけても北日本から西日本は、寒暖の変動が大きいでしょう。11月の気温は、東日本と西日本は平年並みの見込みです。これまで色づきは遅い傾向でしたが、今後朝晩の冷え込みは徐々に強まるため、これから見頃を迎えるところでは、紅葉見頃時期は平年並みとなるでしょう。
【各地の紅葉見頃予想】
■北日本(北海道・東北)
各地の紅葉の見頃は、これから見頃を迎えるところでは、おおむね平年並みでしょう。10月上旬は冷え込みが強まりました。10月中旬から下旬にかけても寒暖の変化を繰り返し、冷え込みの強まる時期があるでしょう。各地の紅葉の状況は、北海道上川郡上川町の層雲峡紅葉谷、宮城県・秋田県・岩手県にまたがる栗駒山などですでに見頃を迎えており、青森県の奥入瀬渓流、秋田県の十和田湖では10月後半、宮城県の松島や福島県の滝川渓谷では11月前半に見頃を迎える見込みです。
■東日本(関東甲信・北陸・東海)
各地の紅葉の見頃は、平年並みか平年よりやや遅くなるでしょう。10月上旬は冷え込みが強まり、気温は平年並みか低くなりました。この先の気温は、平年並みか高い傾向ですが、寒暖差が大きく、朝晩は冷え込む日が増える見込みです。各地の色づきが進むでしょう。
各地の紅葉の状況は、長野県の上高地や岐阜県の白川郷ではまもなく見頃を迎えるでしょう。東京都の国営昭和記念公園や埼玉県の長瀞は11月前半、東京都の高尾山や福井県の萬徳寺、静岡県の大洞院は11月後半に見頃を迎える見込みです。
■西日本(近畿・中国・四国・九州)
各地の紅葉の見頃は、平年並みとなるところが多いでしょう。10月上旬は冷え込んだ時期があり、気温はおおむね平年並みになりました。11月にかけても、平年並みとなる見込みです。内陸部や山沿いでは朝晩は冷え込む日が次第に増え、紅葉の色づきが進みそうです。
各地の紅葉の状況は、岡山県の蒜山高原、広島県の三段峡で10月後半に見頃を迎える見込みです。滋賀県の奥比叡・延暦寺境内、奈良県の奈良公園では11月前半、京都府の嵐山や山口県の毛利氏庭園では11月後半に見頃を迎えるでしょう。
【tenki.jpの紅葉情報】
カエデ・モミジ類の紅葉名所(671地点) :色づき状況の実況、「紅葉見頃予想」
カエデ・モミジ類以外※の紅葉名所(91地点) :色づき状況の実況
※イチョウ、ダケカンバ、ブナ、ケヤキなどの色づく樹木
【tenki.jp「紅葉情報」へのアクセス方法】
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【2022年 紅葉見頃予想に関するよくあるご質問】
日本気象協会の紅葉見頃予想について、よくあるご質問をまとめました。
Q1:紅葉見頃予想の発表のスケジュールは?
A1:今年は3回発表を行います。第3回は11月2日(水)に発表予定です。
A2:紅葉の見頃に気温はどのように影響しますか?
Q2: 紅葉の見頃は、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅くなります。
Q3:日本気象協会の紅葉見頃予想の特徴は?
A3:気象庁各気象官署の過去の紅葉や気象の観測データを用いた、気象学的根拠に基づいた予想を
出しています。
Q4:「紅葉の見頃」の基準は?
A4:カエデの木の大部分の葉の色が紅色になった状態です。日本気象協会の「紅葉の見頃」は、気象庁が制定している「生物季節観測指針」における紅葉の基準に基づき、「カエデの木の大部分の葉の色が紅色になった状態」としています。
Q5:日本気象協会の紅葉見頃予想の手法は?
A5:気象庁が観測している、各地の過去の紅葉と気温のデータとの相関関係を調べ、日本気象協会が独自に予測式を作成しています。その式をもとに各地の2022年の気温の観測値や予測値を参照し、日本気象協会が割り出しています。
Q6:紅葉見頃予想に使うデータは?
A6:紅葉の見頃の予測手法として、気象庁が観測している各地の過去の紅葉・気温のデータと、
日本気象協会が予測する各地の今後の気温のデータを使用しています。
気象庁の過去の観測データがあるのはカエデとイチョウですが、日本気象協会では過去のデー
タがより多く存在するカエデを対象としました。
Q7:標高の高い場所での紅葉の見頃は?
A7:標高の高いところでは、その地域の見頃予想よりも早く紅葉の見頃となると予想されます。
Q8:紅葉見頃予想はどこで見られる?
A8:日本気象協会公開コーポレートサイト(https://www.jwa.or.jp/)や、天気予報専門メディア
『tenki.jp』(https://tenki.jp/)にて無料で公開しています。
Q9:紅葉見頃予想は海外でも利用することができますか?
A9:紅葉は、広く世界中の方々に楽しんでいただきたい日本の季節現象です。海外での法人利用に関するお問い合わせに関しては、お問い合わせフォーム
(https://www-qa.jwa.or.jp/contact/english/)へご記入いただければ、利用方法など担当者からご連絡いたします。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】2022年度紅葉見頃予想第2回_