2022年第3回「紅葉見頃予想」 ~見頃は東日本・西日本ともに平年並みから少し早い地点も~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は2022年11月2日(水)に、第3回「紅葉見頃予想」を発表します。
日本気象協会の天気予報専門メディア「tenki.jp(てんきじぇーぴー)」では、全国の紅葉名所762地点の紅葉情報を提供します。また、紅葉名所の見頃予想と2週間天気予報を合わせた「紅葉見頃カレンダー」を公開します。紅葉狩りの予定を立てる際に、ぜひお役立てください。


【主な紅葉スポットの見頃時期】

【全国各地の紅葉見頃予想】
紅葉の見頃は、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅れます。10月は全国的に寒暖の差が大きくなりました。10月下旬には強い寒気が流れ込んだ影響で、東日本や西日本でも最低気温が10度を下回り、平野部でも徐々に色づき始めています。11月の気温は、東日本では平年並みか平年よりやや低く、西日本では平年並みか平年よりやや高く推移する見込みです。これから見頃を迎えるところでは、順調に色づきが進み、ほぼ平年通りの見頃時期を迎える地点が多いでしょう。
【各地の紅葉見頃予想】
■北日本(北海道・東北)
北海道では9・10月の気温が平年より高く推移した影響もあり、平年よりやや遅く見頃を迎えた地点が多くなりました。一方で11月の気温は、東北地方でほぼ平年並みで推移する予想のため、これから見頃を迎える宮城県の松島や福島県の夏井川渓谷では、平年並みの11月前半に見頃を迎える見込みです。
■東日本(関東甲信・北陸・東海)
東日本では、9月の気温が高く推移した一方、10月の上旬と下旬に寒気の影響で冷え込みが強まったため、色づきが順調に進んでいます。11月の気温は平年並みか平年よりやや低くなる予想のため、平年より少し早く見頃を迎える地点もあるでしょう。
各地の紅葉の状況は、長野県の上高地や愛知県の茶臼山高原ですでに見頃を迎えているほか、東京都の高尾山や石川県の兼六園は11月前半、東京都の芝公園や千葉県の養老渓谷では11月後半に見頃を迎える見込みです。
■西日本(近畿・中国・四国・九州)
西日本では、10月の気温がほぼ平年並みで推移したため、色づきもほぼ平年並みに進んでいます。11月の気温は、平年より高めに推移する時期がある一方で、今週末と11月後半に寒気が流れ込む予想のため、見頃時期は多くの地点でほぼ平年並みか、少し早くなる地点もあるでしょう。
各地の紅葉の状況は、鳥取県の大山や宮崎県のえびの高原ではすでに見頃を迎えているほか、島根県の由志園や大分県の深耶馬渓は11月前半、広島県の宮島や宮崎県の高千穂峡では11月後半に見頃を迎える見込みです。
【tenki.jpの紅葉情報】
カエデ・モミジ類の紅葉名所(671地点) :色づき状況の実況、「紅葉見頃予想」
カエデ・モミジ類以外※の紅葉名所(91地点) :色づき状況の実況
※イチョウ、ダケカンバ、ブナ、ケヤキなどの色づく樹木
【tenki.jp「紅葉情報」へのアクセス方法】
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【2022年 紅葉見頃予想に関するよくあるご質問】
日本気象協会の紅葉見頃予想について、よくあるご質問をまとめました。
Q1:紅葉見頃予想の発表のスケジュールは?
A1:今年は3回発表を行います。本発表をもって2022年の発表は終了となります。
A2:紅葉の見頃に気温はどのように影響しますか?
Q2: 紅葉の見頃は、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅くなります。
Q3:日本気象協会の紅葉見頃予想の特徴は?
A3:気象庁各気象官署の過去の紅葉や気象の観測データを用いた、気象学的根拠に基づいた予想を出しています。
Q4:「紅葉の見頃」の基準は?
A4:カエデの木の大部分の葉の色が紅色になった状態です。日本気象協会の「紅葉の見頃」は、気象庁が制定している「生物季節観測指針」における紅葉の基準に基づき、「カエデの木の大部分の葉の色が紅色になった状態」としています。
Q5:日本気象協会の紅葉見頃予想の手法は?
A5:気象庁が観測している、各地の過去の紅葉と気温のデータとの相関関係を調べ、日本気象協会が独自に予測式を作成しています。その式をもとに各地の2022年の気温の観測値や予測値を参照し、日本気象協会が割り出しています。
Q6:紅葉見頃予想に使うデータは?
A6:紅葉の見頃の予測手法として、気象庁が観測している各地の過去の紅葉・気温のデータと、日本気象協会が予測する各地の今後の気温のデータを使用しています。
気象庁の過去の観測データがあるのはカエデとイチョウですが、日本気象協会では過去のデータがより多く存在するカエデを対象としました。
Q7:標高の高い場所での紅葉の見頃は?
A7:標高の高いところでは、その地域の見頃予想よりも早く紅葉の見頃となると予想されます。
Q8:紅葉見頃予想はどこで見られる?
A8:日本気象協会公開コーポレートサイト(https://www.jwa.or.jp/)や、天気予報専門メディア
『tenki.jp』(https://tenki.jp/)にて無料で公開しています。
Q9:紅葉見頃予想は海外でも利用することができますか?
A9:紅葉は、広く世界中の方々に楽しんでいただきたい日本の季節現象です。海外での法人利用に関するお問い合わせに関しては、お問い合わせフォーム(https://www-qa.jwa.or.jp/contact/english/)へご記入いただければ、利用方法など担当者からご連絡いたします。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】2022年度紅葉見頃予想第3回_