日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト発表 第10回「熱中症に関する意識調査」結果
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【訂正あり】
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は、「熱中症ゼロへ」プロジェクトが実施した第10回「熱中症に関する意識調査」の結果を発表します。
● 熱中症に関する意識調査 調査概要 【調査対象】東京都・大阪府・福岡県・愛知県・宮城県の20歳以上の男女 【サンプル数】1,355名(東京都268名・大阪府265名・福岡県271名・愛知県277名・宮城県274名) 【調査方法】インターネットアンケート 【調査時期】2022年9月 ※調査結果は、端数処理のため合計しても必ずしも100%とはならない場合があります。 |
●「熱中症に関する意識調査」サマリー
・回答者全体の30%以上の方が「暑熱順化」という言葉を知っている
・全ての世代で「昨年と比べて、危機感が高まり行動が積極的になった」が増加
・室内での熱中症を意識する人が増加
・熱中症の予防・対策については「水分補給」と「エアコンや扇風機の利用」が多数、日傘や冷却グッズの使用も増加
● 熱中症の基本認知度の高まりとこれからのニーズについて調査
2023年の熱中症対策は
「暑くなる前からの対策として、暑熱順化や、アイテムも活用した複合的な暑さ対策を」
【「暑熱順化」という言葉を知っている人は回答者全体の30%を超える】
暑熱順化を知っているか聞いたところ、「言葉は聞いたことがある」「内容まで知っている」と回答した人は31.5%でした。68.5%の人は「聞いたことがない・知らない」と回答しており、熱中症対策の一つである暑熱順化の認知は低いことが分かりました。

【全ての世代で「昨年と比べて、危機感が高まり行動が積極的になった」が増加】
熱中症に関する危機感や変化について聞いたところ、「昨年と比べて、危機感が高まり行動が積極的になった」が全ての世代で増加しました。特に30代(+10.8ポイント)40代(+8.4ポイント)は大幅に増加しました。

【屋内での作業や就寝時など室内での熱中症を意識している人が増加】
どのような時に熱中症に気を付けているか聞いたところ、「晴天の中、外出するとき(59.5%)」「天気予報で「真夏日」「猛暑日」と知らせているとき(55.3%)」の2項目は50%以上となりました。「屋内で作業するとき(+2.6ポイント)「寝るとき(+2.6ポイント)」「エアコンや扇風機を使用しながら室内にいるとき(+1.4ポイント)」など、室内での熱中症に気を付けている人が増加しました。

【「水分補給」と「エアコンや扇風機の利用」が多数、日傘や冷却グッズの使用も増加】
熱中症の予防や対策で実践されていることを聞いたところ、「こまめに水分を補給する(81.9%)」「エアコンや扇風機を利用する(66.3%)」の2つが特に多いことが分かりました。
また昨年に比べて、「日傘をさす(+2.1ポイント)」「首などを冷やす冷却グッズを使用する(+1.1ポイント)」など、道具を利用した対策の実践が増加しました。

今回の調査結果を受けて、「熱中症ゼロへ」プロジェクトでは、引き続き暑くなる前からの対策として、暑熱順化の啓発を促進していきます。また熱中症の症状や熱中症対策が特に必要なシーンのほか、危険度が高くなる時期を伝え、自分ごとと意識してさらに熱中症対策を実践してもらえるよう情報を発信していきます。
■「熱中症ゼロへ」プロジェクトとは
熱中症にかかる方を減らし、亡くなってしまう方をゼロにすることを目指して、一般財団法人 日本気象協会が推進するプロジェクトです。2013年夏のプロジェクト発足以来、熱中症の発生に大きな影響を与える気象情報の発信を核に、熱中症に関する正しい知識と対策をより多くの方に知ってもらう活動を展開してきました。活動10年目となる2022年は、「気候変動の適応策としての熱中症対策」をテーマに活動を実践しました。
■一般財団法人 日本気象協会について
1950年に誕生した日本気象協会は、天気予報に代表される気象予測事業に加え、再生可能エネルギー、環境アセスメント、大気解析事業、防災・減災・安全管理に関する事業など、気象に関するコンサルティング事業を通じ、公共に資する企業活動を展開しています。
・「熱中症ゼロへ」のロゴマークは日本気象協会の登録商標です。
・本リリースの情報を使用される際は 日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト調べ と記載してください
PDFダウンロード:訂正再送付_INFORMATION【熱中症ゼロへ】第10回熱中症に関する意識調査