吉竹 顕彰氏が「第74回日本放送協会放送文化賞」を受賞
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は、気象予報士・気象キャスターの吉竹 顕彰(よしたけ あきら)氏が、2023年3月2日(木)に「第74回(2022年度)日本放送協会放送文化賞」を受賞したことをお知らせします。なお、吉竹 顕彰氏は2022年に定年退職を迎え、現在はフリーの気象予報士として活動を続けています。
受賞理由
吉竹 顕彰氏は30年以上にわたりNHK福岡局の夕方の定時番組や災害時の全国放送の緊急ニュースで気象解説を担当。2017年の九州北部豪雨では、予想と大きく異なるレーダーの雨雲を見て線状降水帯の危険性を察知し、自らの判断でNHK福岡局に駆けつけました。放送で「きわめて危険な状況です。命を守る行動をしてください。避難をしてください。」と伝え、気象予報士による命を守る呼びかけの先駆けになるなど、全国の気象予報士の模範になっています。

<吉竹 顕彰氏より>
とても驚くとともにたいへん光栄に思います。私は30年余りに渡り、福岡県の皆さま、九州・沖縄の皆さまに、『主役は情報、気象キャスターは黒衣』という思いで毎日、地道に気象情報をお伝えしてきました。また、1991年の台風19号(りんご台風)、2017年の九州北部豪雨をはじめとする2000年代の相次ぐ豪雨災害など、常にできる限り、精一杯のリアルタイムの解説を行い、情報をお伝えしてきましたが、減災のための情報伝達の難しさを痛感してきました。気候変動に伴う気象災害の多発が注目される時代、これからも自然の振る舞いに謙虚に向き合い、皆さまの生活や社会活動の一助となれるよう貢献していきたいと思います。
「日本放送協会放送文化賞」について
「日本放送協会放送文化賞」は、NHKが1949(昭和24)年度に放送開始25周年事業として創設したもので、放送事業の発展、放送文化の向上に功績のあった方々に贈呈しており、これまでの受賞者は今回の7組を合わせて484組となります。