大雨確率、強風・暴風確率、降雪確率の高さを示すAPIの提供を開始 ~「Weather Data API」にて災害リスクを事前に把握して対策を~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、高精度な気象データをAPIで提供する「Weather Data API」にて2023年7月20日(木)から「大雨確率」「強風・暴風確率」「降雪確率」の気象災害リスク予測APIの提供を開始します。
観測データの不足や数値予報モデルの限界などの理由により、一般的に天気予報は予報する期間が長くなるほど予報の不確実性が増すため、利用目的によっては「確率」を元に判断した方が役立つ場合があります。今回APIで提供する「大雨確率」「強風・暴風確率」「降雪確率」は、数十通りのシミュレーション結果から起こり得る事象の確率の高さを示しています。これにより一般的な天気予報からは把握できない気象災害リスクを事前に把握することができ、悪天候による災害発生への事前対策や店舗運営に生かすことができます。
また、今回の「大雨確率」「強風・暴風確率」「降雪確率」の気象災害リスク予測API提供と併せて、すでに提供を行っている「Weather Data API」のJapanデータについて以下のアップデートを行います。
(1)これまで10km~75kmメッシュだったデータのメッシュサイズをすべて1kmの細かなメッシュへ
(2)国内14日先までのデータの更新頻度をこれまでの1日1回から1時間に1回へと改定
なお、Weather Data APIに関する情報は、ウェザーマーケティング情報メディア「Weather X」(https://weather-jwa.jp/)でも公開しています。
◆気象災害リスク予測APIの「大雨確率」「強風・暴風確率」「降雪確率」について
【大雨確率】
一般的な天気予報にある降水確率は「1mm以上降る確率」ですが、この大雨確率APIでは2週間先までの大雨リスク(50mm/24時間以上や200mm/24時間以上の確率)を把握できます。また、地域によって影響が出る降水量は異なるため、過去に観測された雨量最大値との比である既往最大比(※)によって地域ごとのリスクを把握できます。
※ 既往最大比:過去15~20年間に観測された雨量最大値との比。日本気象協会と静岡大学との共同研究の結果、既往最大比100%で犠牲者が発生しはじめ、既往最大比150%超から犠牲者発生数が急増する。
【強風・暴風確率】
一般的な天気予報の天気マークからは、荒れた天気になるかどうかのリスクは把握できません。また、台風の予報円は5日先までしか表示されません。この強風・暴風確率APIでは、傘が煽られる風速10m/s以上になる確率や、電車の徐行運転の目安である風速20m/s以上の確率など、影響レベルごとのリスクを最大2週間先まで把握できます。
【降雪確率】
一般的な天気予報の天気マークからは降雪の強さは把握できず、大雪等の情報が出るのは数日前となります。また都市部では1cmの降雪でも影響が大きくなります。降雪確率APIでは、降雪量1cm以上の確率を、最大2週間先まで把握することができます。
◆「Weather Data API」のJapanデータについて
すでに提供を行っている「Weather Data API」のJapanデータについて、これまで10km~75kmメッシュだったデータのメッシュサイズをすべて1kmの細かなメッシュとし、国内14日先までのデータの更新頻度をこれまでの1日1回から1時間に1回としました。
◆APIの概要
- API方式 :REST API
- 認証方式 :APIキーによる認証
- リクエスト:HTTP-GET
- レスポンスデータのフォーマット:json形式
◆お申込み方法について
日本域の気象データ、気象災害リスク予測(大雨確率/強風・暴風確率/降雪確率)のデータをお申込みご希望の場合は下記窓口からお問い合わせください。
なお、気象災害リスク予測APIは含みませんが、日本域を含むグローバルデータのAPIをご希望の場合は、下記窓口にてクレジットカード決済でのお申込みが可能です。
Weather Data APIグローバルデータ・クレジットカード決済によるお申込みページ
Weather X(https://weather-jwa.jp/service/weather_api/)
●「ウェザーマーケティングプロジェクト」について https://weather-jwa.jp/
日本気象協会では2022年11月から、社会のあらゆるロス(無理や無駄)をなくすことで社会や経済活動の質の向上や人々の生活の質(QOL)を高め、持続可能な社会の実現を目指す「ウェザーマーケティングプロジェクト」を展開しています。今後日本気象協会では「ウェザーマーケティングプロジェクト」にて、「気象災害リスク予測」のビジネスの場面での活用提案を通じ、社会・経済活動のクオリティを高めつつ持続可能な社会の実現を目指していきます。
●Weather Data APIについて https://ecologi-jwa.jp/service/weather_api/
気象データや天気データ(予測・過去実況値)を取得できるAPIです。WEBサイトやアプリへの表示のほか、気象データを使った各種分析や各種予測モデルなど新たなソリューション開発にお使いいただけます。日本だけでなくグローバルデータも取得可能です。時別・日別実況値が取得できる実況値プラン・72時間先予測・10日間先予測が取得できるBasicプランは、月額32,000円からお使いいただけます。
以上