「気象のチカラ」で人や社会の価値を創造します ~2024年・年頭のご挨拶~
Press Release
この度の令和6年能登半島地震により被害を受けられた皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を祈念いたします。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。今年の5月で創立74周年を迎える日本気象協会は、「日本における民間気象会社のパイオニア」との自負を持っていますが、同時に「今後もパイオニアであり続けること」に、わたしたち日本気象協会の存在意義があると確信しています。
日本気象協会は今年、技術力・商品力・営業力という3つの力をさらに好循環させ、日本気象協会が持つ高度な気象解析・予測の技術を人や企業の行動や判断と結びつけていきます。これにより日本気象協会は、世の中を「気象のチカラ」でもっと便利にする、もっと安全安心なものにする、もっと持続可能なものにする、そういう世の中に変革していくことに貢献してまいります。
地球温暖化をはじめとする「気候変動」に伴うさまざまな影響が誰の目にも明らかになってきた今日、再生可能エネルギーの導入促進や災害激甚化への対応が強く求められています。日本気象協会は、DX(デジタル・トランスフォーメーション)をさらに推進しつつ、今年も、これまで以上に、気候変動に伴う社会課題の解決に対する期待に的確に応えてまいります。
日本気象協会が今年、人や社会に役立つ未来価値をお届けするために予定している主な取り組みを、技術力・商品力・営業力という3つの力の視点からご紹介します。
まず技術力について。洋上風力発電の導入促進に必須となる沖合海域の風況観測技術や波浪予測技術の高精度化に取り組みます。
また、昨年からすでに運用開始している日本気象協会の「統合気象予測モデル」は、日本気象協会および国内外の複数の気象予測モデルを最適に組み合わせて予測する、極めて精度の高い予測モデルです。今年はさらなる高みを目指すため、AI技術の一層の活用を進めます。
さらに、「お客さまと日本気象協会をオンラインで直接結ぶサービス=MICOS(マイコス)」を、準備の調ったところから順次最新の仕組みに切り替えて、操作性アップやマルチデバイス利用などの利便性の向上を図ります。
商品力については、これまでのお客さまを大切にしながら、今年は、もっと幅広い企業、個人事業主、ビジネスパーソンの方に新しい価値を提供することができるアプリやWebの開発を進めていきます。また、気象デジタルサービスの商品を、サプライチェーンを担う製造・流通・小売の各局面に拡大したり、SNSをお客さまに対するマーケティング活動へ一層活用していくとともに、一般ユーザーの方向けのサービスである天気予報専門メディア「tenki.jp」の魅力もさらに高めていきます。
営業力については、重要な営業拠点である全国の支社・支店のネットワークを通じて、それぞれの地域で活動されているお客さまが求めているニーズに寄り添います。そして、お客さまがどういう情報を求めているかということをしっかりつかんで、これを商品開発に生かしていきます。
「気象のチカラで人や社会の価値を創造する」。これが、日本気象協会のめざす姿です。今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
理事長 渡邊 一洋
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】「気象のチカラ」で人や社会の価値を創造します ~2024年・年頭のご挨拶~_