日本気象協会主催、「北の気象講演会」開催のお知らせ ~気候変動時代を迎えた北海道で、いかにして生命や財産を守るかを考える~
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は2024年11月14日(木)にホテルポールスター札幌(北海道札幌市中央区北4条西6丁目)にて、「気候変動時代をむかえて、私たちは風水害にどう向き合うか」と題して講演会「北の気象講演会」を開催します。
日本気象協会北海道支社は2016年から毎年秋に物流と気象をテーマとした公開シンポジウムを開催してきました。今年からは、特定の分野にかかわらず「北の気象講演会」と題した幅広い気象をテーマとした講演会を開催します。最近の北海道では気候変動に伴い、台風の襲来や線状降水帯の発生による大雨災害が増加しています。今年の「北の気象講演会」では、気候変動時代を迎えた北海道でいかにして生命や財産を守るかを、より多くの方々と一緒に考えることを目的としています。
【「北の気象講演会」概要】
■開催日時:2024年11月14日(木)14時00分~17時00分(受付開始13時30分~)
■開催場所:ホテルポールスター札幌(札幌市中央区北4条西6丁⽬)2階 ポールスターホール
■テーマ :「気候変動時代をむかえて、私たちは風水害にどう向き合うか」
■言語 :日本語
■講演会次第:
【講演1】「防災情報の活用と私たちができる備え・行動」
一般財団法人 日本気象協会 北海道支社
事業サービス課MC・リスクコンサルグループ 気象キャスター 今井 希依
近年の大雨時の避難行動に迅速に対応できるよう気象庁の「防災気象情報に関する検討会」で5段階の避難警戒レベルが検討されています。ここで検討されている新たな気象庁情報について解説するとともに、気象キャスターの視点から防災情報をどのように伝えればよいのか、日ごろ感じていることを講演します。さらに、種々の防災情報が発表されたときに、私たちはどのような情報を基に、どのような行動をとるべきかを会場の参加者とともに考えたいと思います。
【講演2】「気候変動時代における風水害リスクと適応策の新展開-水分野における最先端研究と防災行動の促進に向けた取り組み-」
北海道大学大学院 工学研究院 土木工学部門
河川・流域工学研究室 教授 山田 朋人 氏
頻発する水災害や気候変動の影響に対して、頑強かつ後悔の少ない適応策を講じるためには、地域や流域の関係者が協働し、将来像を描きつつ、現時点で求められる行動を的確に意思決定することが不可欠です。将来像の構築には、地域・流域において現在から将来にわたる時間軸で発生し得る水災害の規模、発生頻度、メカニズムなどに関するリスク情報が重要な役割を果たします。講演者の研究では、多数アンサンブルかつ高解像度の気候データを創出するとともに、当該データに基づく洪水リスク評価手法を構築しています。これは、物理上発生し得る降雨パターンに伴う洪水氾濫形態から人的・経済的被害に至るリスクを一元的に定量化可能とするものです。その上で、地域の各ステークホルダーとの連携を通じ、これらのリスク情報を日々の防災活動に活用するための取り組みを推進しています。本講演では、一連の研究成果および防災行動の促進に向けた取り組みを紹介いたします。
■参加申し込み:事前申込制 参加費無料(定員:150名)
※申し込み締め切り:11月8日(金)
■申し込み方法:以下のメールアドレス宛てにご連絡ください。
【メール】logi_sympo@jwa.or.jp
※氏名(ふりがな)、所属(会社・団体名)、連絡先(メールアドレスおよび電話番号)、住所(勤務先など)、CPD受講証明書希望の有無をご記載ください。
※ご記入いただいた個人情報は、当講演会の申し込み管理ならびに今後の行事案内のために使用し、その他の目的では使用いたしません。
※本シンポジウムは、土木学会認定CPDプログラム(2.4単位 認定番号:JSCE24-1139)となっています。
■主催:一般財団法人 日本気象協会北海道支社
■後援:国土交通省北海道開発局、札幌管区気象台、北海道、札幌市、公益社団法人土木学会北海道支部、公益社団法人日本気象学会北海道支部、公益社団法人日本技術士会北海道本部
■本講演会のリーフレットはこちらからダウンロードできます。
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会からのお知らせ】 北海道支社主催「北の気象講演会」開催