微気圧振動(インフラサウンド)観測データ提供ネットワークにて 新たに北海道での観測地点を追加公開
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、2021年3月から無償公開している「インフラサウンド・モニタリング・ネットワーク」(注1)にて、新たに北海道での観測地点を追加しましたのでお知らせします。
<2024年11月8日から追加公開される観測地点(3地点)>
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)による以下の地点
・晩成の宿(北海道大樹町)
・宇宙交流センターSORA(北海道大樹町)
・旭行政区会館(北海道大樹町)
地震による地面の震動や津波波源の生成、火山の爆発的噴火、雷、竜巻、雪崩、地すべり等の大規模な自然現象にて、超低周波と称する帯域の微気圧振動は「(人に聞こえない)音」(インフラサウンド)を発生させます。微気圧振動(インフラサウンド)の観測データの活用により、自然災害発生の検知やメカニズムの解明が期待されます。
このような研究や開発に資するべく、「インフラサウンド・モニタリング・ネットワーク」において国内に展開する微気圧振動(インフラサウンド)の観測データを公開して参りましたが、今回新たに北海道に展開する観測地点のデータを追加公開することとなりました。これにより、東北から北海道の太平洋側も含めたこれまでより広範な領域において、微気圧振動(インフラサウンド)を励起する自然現象を把握することが可能となります。
*ご参考: 日本気象協会の微気圧計による現地観測、解析、研究活動 紹介ページ
https://www.jwa.or.jp/service/overseas-expansion/overseas-expansion-03/
『インフラサウンド・モニタリング・ネットワーク』について
●「インフラサウンド・モニタリング・ネットワーク」URL
http://micos-sc.jwa.or.jp/infrasound-net/
●内容:日本気象協会や他の研究機関が保有している過去2年分の微気圧振動観測データの提供
●提供形式:WINフォーマット形式(注2)やCSV形式にて提供
●既存の観測地点(16地点)
・岩手県:大船渡中学校、末崎中学校、綾里中学校
・三重県:南伊勢高校南勢校舎、志摩高校、水産高校
・愛知県豊橋市:西郷小学校、嵩山小学校、玉川小学校
・統計数理研究所/東大地震研:潮岬、菅平
・国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT):レジリエントICT研究センター、東北大学青葉山キャンパス、女川町マスカー、仙台高専名取キャンパス
・高知工科大学:安芸市消防防災センター
〇微気圧振動(インフラサウンド)観測データ提供ネットワークへのお問い合わせ(法人向け)
日本気象協会 社会・防災事業部 営業課
Tel:03-5958-8143 Mail:eigyou_bosai@jwa.or.jp
*報道関係の方は日本気象協会 広報室までお問い合わせください。
注1:インフラサウンド・モニタリング・ネットワーク
大気中の微小な気圧振動(インフラサウンド)を観測する観測ネットワーク
なおインフラサウンドは0.1ヘクトパスカルに満たない微小な気圧の変動のこと
1気圧は1013.25ヘクトパスカル
注2:WINフォーマット形式
東京大学地震研究所で開発した多チャネル地震波形データ処理システム「WINシステム」にて使用されるデータ形式
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会からのお知らせ】微気圧振動観測データ提供ネットワークにて新たに北海道での観測地点を追加公開_