2024年度「日本気象協会岡田賞」表彰式を開催
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋)は、2024年11月18日(月)に2024年度「日本気象協会岡田賞」の表彰式を開催しました。
「日本気象協会岡田賞」は、「岡田賞」※を引き継いだものであり、気象・水象・海象・地象に関する研究調査、事業推進の功績に加えて、気候リスク対策および社会経済の活性化につながる研究調査・事業活動での優れた取り組みに対して、学識経験者からなる選考委員会により、受賞者を決定し、公益事業の一環として日本気象協会が授与を行っています。
1975年に創設し、今回で48回目の表彰式となります。
2024年9月3日(火)に2024年度「日本気象協会岡田賞」選考委員会(委員長:東京大学 大気海洋研究所 道田 豊 特任教授)が開催され、受賞者を決定しました。
今年度の受賞者と功績は下記のとおりです。
●2024年度「日本気象協会岡田賞」受賞者
京都大学 防災研究所 気候変動適応研究センター 准教授
伊藤 耕介(いとう こうすけ)殿
●表彰理由
『熱帯低気圧の構造や動きの理解と、高解像度大気海洋結合モデルを用いた台風強度の予測精度向上に寄与した功績』
台風などの熱帯低気圧の進路に関わる「藤原効果」の再考に取り組み、「3次元的な藤原効果」と名付けられたメカニズムにより、熱帯低気圧の構造や動きの理解を明らかにしました。加えて、日本付近における台風強度の予測に関する研究に取り組み、伊藤氏が開発した高解像度大気海洋結合モデルが台風強度予測の高度化に有効であることを示しました。さらに、メディアを通じて台風の予想進路や強度について解説し注意喚起することにより、防災・減災へ取り組みました。
※「岡田賞」は、明治から大正、昭和にかけて気象事業と地球物理学の発展に尽力し、気象庁の前身である中央気象台の第4代台長を務めた岡田 武松氏の功績を記念した賞で、その分野で多大な功績を遺した優秀な研究者や担当者を表彰してきました。
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会からのお知らせ】2024年度日本気象協会岡田賞表彰式を開催