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2025年桜開花予想(第1回)
開花トップは福岡・高知で3月20日 九州から関東では平年並み

2025.01.29

プレスリリース

一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、日本全国49地点の桜の開花予想(第1回)を、2025年1月29日(水)に発表します。

開花予想前線図

前線図

開花予想日(主な地点)

表

開花の傾向

2025年の桜の開花は、西日本は平年並み、東日本では平年並みか早く、北日本は平年より早いでしょう。

今年の桜の開花は、3月20日に福岡と高知からスタートする見込みです。東京では22日に、名古屋では23日に、大阪では25日に開花し、3月末までに九州から北陸にかけての広い範囲で開花するでしょう。
4月に入ると、桜前線は東北まで北上し、4月2日には仙台で、16日には青森で開花する見込みです。4月下旬には北海道へ到達し、札幌では23日に開花するでしょう。

昨年(2024年)の秋は全国的に高温傾向で、桜の花芽の休眠に影響するとみられる11月の気温は、西日本ではかなり高くなりました。一方で、12月の気温は全国的に平年並みか低くなり、西日本では1月も平年より低めに経過しています。
今後、西日本と東日本では、2月上旬は厳しい冷え込みになりますが、2月中旬から3月の気温は平年並みか高く推移する見通しです。11月は高温となったものの、その後、桜の花芽は寒さにさらされ、休眠打破※の遅れの影響は小さいとみられます。3月は暖かい日が多くなると予想されることから、桜のつぼみは順調に膨らんで、 開花はおおむね平年並みとなるでしょう。北陸や甲信などでは平年より早いところもある見込みです。
北日本は、2月から4月にかけての気温は平年より高いと予想され、桜の開花は平年より早いでしょう。

※休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること

全49地点の桜の開花予想日は、天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。

【言葉の説明】
平年:1991~2020年の平均値

かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い    :平年よりも3日から6日早い
平年並   :平年との差が2日以内
遅い    :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い

参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問

A

以下の日程を予定しています。1月、2月中は開花予想日のみを発表し、3月以降は開花予想日と満開予想日を発表します。

第 1回: 1月29日(水)

第 2回: 2月26日(水)

第 3回: 3月 5日(水)

第 4回 :3月12日(水)

第 5回 :3月19日(水)

第 6回 :3月26日(水)

第 7回 :4月 2日(水)

第 8回 :4月 9日(水)

第 9回 4月16日(水)

第10回: 4月23日(水)

第11回: 4月30日(水)

A

気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。

A

1月、2月中は49地点、3月以降は全国で約80地点の予想を発表します。予想地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる約30地点となります。

A

花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
日本気象協会は2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で19年目の取り組みです。

A

以下データを使用しています。

① 前年秋から予想作業日前までの気温観測値
② 予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)

桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。

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