2025年桜開花・満開予想(第4回)
桜前線は3月16日に宇和島からスタート 春本番の暖かさでつぼみ膨らむ
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、日本全国84地点の桜の開花・満開予想(第4回)を、2025年3月12日(水)に発表します。
◆2025年桜開花・満開予想(第4回)のポイント
・2025年の桜の開花は3月16日に愛媛県の宇和島(※)からスタートする見込み
・その後3月末ごろまでには九州から関東にかけての広い範囲で開花する予想
・桜の開花と満開は、西日本はおおむね平年並み、東日本と北日本は平年並みか早い
※宇和島は気象台の標本木ではなく日本気象協会の独自観測地点です。
また、次回の桜開花・満開予想(第5回)は2025年3月19日(水)に行います。3月13日(木)から3月18日(火)までの間にて予想日の変更があった場合は随時、天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にてお知らせします。桜開花・満開の最新の予想情報は『tenki.jp』にて確認ください。
開花予想前線図

開花の傾向
2025年の桜の開花は、西日本ではおおむね平年並み、東日本と北日本は平年並みか早い見込みです。
今年の開花は、3月16日に愛媛県の宇和島からスタートし、3月末ごろまでには九州から関東にかけての広い範囲で開花するでしょう。4月上旬に、長野や北陸、東北南部の多くの地点で開花し、4月下旬には桜前線は北海道へ到達する見込みです。
満開の傾向
2025年の桜の満開は、開花の傾向と同じく、西日本でおおむね平年並み、東日本と北日本は平年並みか早いでしょう。九州から東北南部では、3月終わりごろから4月上旬に満開を迎える所が多い見込みです。東北北部は4月中旬から下旬に満開を迎え、北海道は多くの所で大型連休中に満開の桜を楽しめるでしょう。
【言葉の説明】
平年:1991~2020年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い
参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問
Q1:桜開花予想の発表のスケジュールは?
A1:以下の日程を予定しています。1月、2月中は開花予想日のみを発表し、3月以降は開花予想日と満開予想日を発表します。
第 1回 1月29日(水) | 第 2回 2月26日(水) | 第 3回 3月 5日(水) | 第 4回 3月12日(水) |
第 5回 3月19日(水) | 第 6回 3月26日(水) | 第 7回 4月 2日(水) | 第 8回 4月 9日(水) |
第 9回 4月16日(水) | 第10回 4月23日(水) | 第11回 4月30日(水) |
Q2:開花日・満開日の基準は?
A2:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。
Q3:予想する地点数は?
A3:1月は49地点、2月は53地点、3月以降は全国で約80地点の予想を発表します。予想地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる約30地点となります。
Q4:日本気象協会の桜開花予想の手法・特徴は?
A4:花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
日本気象協会は2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で19年目の取り組みです。
Q5:開花予想に使うデータは?
A5:以下データを使用しています。
① 前年秋から予想作業日前までの気温観測値
② 予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】 2025年桜開花・満開予想(第4回)_