2025年桜開花・満開予想(第6回)
九州から関東で開花の便り届く 3月末のお花見は寒の戻りに注意
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、日本全国84地点の桜の開花・満開予想(第6回)を、2025年3月26日(水)に発表します。
◆2025年桜開花・満開予想(第6回)のポイント
・3月末までに九州から北陸と東北南部の広い範囲で桜が開花する見込み
・桜の満開は、西日本でおおむね平年並み、東日本と北日本は平年より早い所が多い予想
・九州から東北南部では、多くの所で4月上旬に満開を迎える見込み
また、次回の桜開花・満開予想(第7回)は2025年4月2日(水)に行います。3月27日(木)から4月1日(火)までの間に予想日の変更があった場合は随時、天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にてお知らせします。桜開花・満開の最新の予想情報は『tenki.jp』にて確認ください。
開花予想前線図

開花の傾向
2025年の桜の開花は、西日本ではおおむね平年並み 、東日本では平年並みか早いでしょう。北日本では平年より早く、かなり早い所もある見込みです。
今年の開花は、日本気象協会の独自地点では宿毛がトップで3月22日に、気象台の標本木では高知と熊本がトップで3月23日に開花しました。東京や鹿児島は24日に、福岡や松山は25日に、下関や和歌山、名古屋では26日に開花するなど、ここ数日の暖かさで九州から関東にかけて開花が進んでいます。3月末までに九州から北陸と東北南部の広い範囲で開花し、長野や新潟では4月上旬に開花する所が多いでしょう。4月中旬には東北北部と北海道の一部で開花し、北海道では5月中旬まで時間をかけて桜前線が横断する見込みです。
満開の傾向
2025年の桜の満開は、西日本でおおむね平年並み、東日本と北日本は早い所が多いでしょう。
本日3月26日、トップを切って満開になった日本気象協会の独自地点である宇和島に続き、29日には気象台標本木の東京と高知で満開となる見込みです。九州や四国、関東の一部では3月末に桜が見頃となり、4月上旬には九州から東北南部の広い範囲で満開を迎える所が多いでしょう。東北北部は4月中旬から下旬に満開を迎え、北海道は大型連休のころには、多くの所で満開の桜を楽しめる見込みです。
3月最終週の土日は西日本と東日本で寒の戻りが予想されるため、暖かい服装でお花見を楽しみましょう。
桜の花芽の様子

【言葉の説明】
平年:1991~2020年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い
参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問
Q1:桜開花予想の発表のスケジュールは?
A1:以下の日程を予定しています。1月、2月中は開花予想日のみを発表し、3月以降は開花予想日と満開予想日を発表します。
第 1回 1月29日(水) | 第 2回 2月26日(水) | 第 3回 3月 5日(水) | 第 4回 3月12日(水) |
第 5回 3月19日(水) | 第 6回 3月26日(水) | 第 7回 4月 2日(水) | 第 8回 4月 9日(水) |
第 9回 4月16日(水) | 第10回 4月23日(水) | 第11回 4月30日(水) |
Q2:開花日・満開日の基準は?
A2:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。
Q3:予想する地点数は?
A3:1月は49地点、2月は53地点、3月以降は全国で約80地点の予想を発表します。予想地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる約30地点となります。
Q4:日本気象協会の桜開花予想の手法・特徴は?
A4:花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
日本気象協会は2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で19年目の取り組みです。
Q5:開花予想に使うデータは?
A5:以下データを使用しています。
① 前年秋から予想作業日前までの気温観測値
② 予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】 2025年桜開花・満開予想(第6回)