2025年桜開花・満開予想(第7回)
4月上旬は長野・北陸・東北南部で開花ラッシュ 九州から関東では見頃に
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、日本全国84地点の桜の開花・満開予想(第7回)を、2025年4月2日(水)に発表します。
◆2025年桜開花・満開予想(第7回)のポイント
【実況】
・西日本と東日本では、平年並みに開花した所が多かったが、満開は平年より早くなった所も。
【予想】
・西日本と東日本で満開を迎えていない所も、4月上旬の間におおむね満開になる予想。
・北日本の開花と満開はともに平年より早く、かなり早い所も多い見込み。
また、次回の桜開花・満開予想(第8回)は2025年4月9日(水)に行います。4月3日(木)から4月8日(火)までの間に予想日の変更があった場合は随時、天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にてお知らせします。桜開花・満開の最新の予想情報は『tenki.jp』にて確認ください。
開花予想前線図

開花の傾向
2025年の桜の開花は、西日本、東日本ともに平年並みの所が多くなっています。なお、これから本格的に開花を迎える北日本では、平年より早く、かなり早い所もある見込みです。
今年の開花は、3月22日の宿毛(※1)に始まり、23日以降、各地で開花が続いています。3月中の開花地点数は45地点となりました。これは、平年とほぼ同じ地点数(※2)で、関東以南の地域で開花が遅くなった昨年の39地点と比べ、6地点多くなっています。これから、開花を迎える長野や新潟、東北、そして北海道では平年より早く開花する所が多い見込みです。
※1 宿毛(高知県)は気象台の標本木ではなく、自治体・公園などの協力機関から観測データを得ている日本気象協会の独自地点です
※2 各地の平年開花日から、3月中の開花となっている地点の総数は44地点
満開の傾向
2025年の桜の満開は、西日本と東日本は平年並みか早く、北日本では平年より早いでしょう。
九州から関東で早々に開花した地点では、すでに満開を迎えた所もあります。特に先週は、九州から関東で最高気温が25℃以上の夏日を記録し、一部では30℃を超え、季節外れの暑さになりました。このため、開花は平年並みかやや遅い程度だったものの、満開は平年よりやや早くなった地点もあり、そのような地点では開花から満開までの日数が短くなっています。
この先、4月上旬には東北南部までの広い範囲で満開を迎える見込みです。東北北部は4月中旬から下旬に満開を迎え、北海道では大型連休のころには、多くの所で満開の桜を楽しめるでしょう。
【言葉の説明】
平年:1991~2020年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い
参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問
Q1:桜開花予想の発表のスケジュールは?
A1:以下の日程を予定しています。1月、2月中は開花予想日のみを発表し、3月以降は開花予想日と満開予想日を発表します。
第 1回 1月29日(水) | 第 2回 2月26日(水) | 第 3回 3月 5日(水) | 第 4回 3月12日(水) |
第 5回 3月19日(水) | 第 6回 3月26日(水) | 第 7回 4月 2日(水) | 第 8回 4月 9日(水) |
第 9回 4月16日(水) | 第10回 4月23日(水) | 第11回 4月30日(水) |
Q2:開花日・満開日の基準は?
A2:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。
Q3:予想する地点数は?
A3:1月は49地点、2月は53地点、3月以降は全国で約80地点の予想を発表します。予想地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる約30地点となります。
Q4:日本気象協会の桜開花予想の手法・特徴は?
A4:花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
日本気象協会は2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で19年目の取り組みです。
Q5:開花予想に使うデータは?
A5:以下データを使用しています。
① 前年秋から予想作業日前までの気温観測値
② 予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】2025年桜開花・満開予想(第7回)_