2025年桜開花・満開予想(第9回)
桜前線は東北地方を北上中 北海道でもまもなく桜シーズン突入
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、日本全国84地点の桜の開花・満開予想(第9回)を、2025年4月16日(水)に発表します。
◆2025年桜開花・満開予想(第9回)のポイント
・現在、北陸や長野、東北南部などで見頃。
・東北北部と北海道は、おおむね平年より早い開花となる予想。
・東北北部では4月下旬にかけて、北海道では4月下旬から5月中旬に満開となる予想。
また、次回の桜開花・満開予想(第10回)は2025年4月23日(水)に行います。4月17日(木)から4月22日(火)までの間に予想日の変更があった場合は随時、天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にてお知らせします。桜開花・満開の最新の予想情報は『tenki.jp』にて確認ください。
開花予想前線図

開花の傾向
桜前線は、現在東北地方を北上しています。これから開花する東北北部と北海道では平年より早い所が多く、特に北海道では平年よりかなり早い所があるでしょう。
北日本では、3月から4月上旬にかけて平年より気温が高い日が多くなっており、この先4月下旬にかけても暖かい日が多い見込みです。このため、東北北部は今週末までに続々と開花するでしょう。北海道では、4月中旬から5月上旬に、平年より5~9日早く開花する見込みです。
満開の傾向
これから満開を迎える岐阜県の標高の高い所や東北北部では平年並みか早く、北海道では平年よりかなり早い所が多いでしょう。
九州から関東南部では多くの所で見頃を過ぎ、現在は北陸や長野、東北南部などで見頃を迎えています。
この先、東北北部は、4月下旬にかけて満開を迎えるでしょう。北海道では、函館や札幌、帯広では4月末までに満開となり、その他の地点では5月上旬から中旬に満開を迎える見込みです。
【言葉の説明】
平年:1991~2020年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い
参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問
Q1:桜開花予想の発表のスケジュールは?
A1:以下の日程を予定しています。1月、2月中は開花予想日のみを発表し、3月以降は開花予想日と満開予想日を発表します。
第 1回 1月29日(水) | 第 2回 2月26日(水) | 第 3回 3月 5日(水) | 第 4回 3月12日(水) |
第 5回 3月19日(水) | 第 6回 3月26日(水) | 第 7回 4月 2日(水) | 第 8回 4月 9日(水) |
第 9回 4月16日(水) | 第10回 4月23日(水) | 第11回 4月30日(水) |
Q2:開花日・満開日の基準は?
A2:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。
Q3:予想する地点数は?
A3:1月は49地点、2月は53地点、3月以降は全国で約80地点の予想を発表します。予想地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる約30地点となります。
Q4:日本気象協会の桜開花予想の手法・特徴は?
A4:花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
日本気象協会は2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で19年目の取り組みです。
Q5:開花予想に使うデータは?
A5:以下データを使用しています。
① 前年秋から予想作業日前までの気温観測値
② 予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】2025年桜開花・満開予想(第9回)