阪神高速道路株式会社から優秀業務受注者表彰を受けました
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は2025年6月20日(金)、阪神高速道路株式会社から優秀業務受注者表彰を受けましたのでお知らせします。
■表彰式の様子

■表彰の内容
【表彰項目】
<優秀業務受注者表彰>
受賞業務名称 : 大阪湾岸道路西伸部における風況特性検討業務
※本表彰は、令和6年度に完了した阪神高速道路株式会社発注業務の中で、専門技術力を十分に発揮し優秀な成績をおさめられた業務に与えられるものです。
■表彰対象業務について
一般に、長大橋梁は風の影響が大きい構造物であるため、風による動揺特性を十分に把握した上で設計を進める必要があります。本業務は、大阪湾岸道路西伸部の海上部長大橋梁の建設予定地において風観測を実施し、風況特性を明らかにしました。具体的には、平均および最大風速の統計をはじめ、風の吹上角度、乱れの強さ、突風率、パワースペクトルなど橋梁の設計に必要な要素について分析を行いました。さらに、六甲山を含む広域の風のシミュレーションを実施し、周辺地形が建設予定地における風況特性に与える影響を分析するとともに、数値流体解析により護岸や鉄塔本体等の構造物が風に与える影響も評価しました。
<日本気象協会から>
このたび、優秀業務受注者表彰を賜り、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。本業務は、工期が約6年におよぶものであり、日本気象協会が携わる受託業務としては最長の部類となります。また、45mおよび60mの観測鉄塔での約5年にわたる風況観測と解析、ならびに数値シミュレーションを活用した地形・構造物の風況への影響評価が特徴であり、いずれも高度な専門性と継続的な技術的対応を要するものでした。長期にわたる観測や数値解析では、予期せぬ事象への対応が不可避でしたが、都度創意工夫を凝らし、お客様が必要とする成果を導き出すことができました。その成果をご評価いただきましたことは、日本気象協会一同にとりまして大きな励みであり、今後の業務遂行の糧となるものです。大阪湾岸道路は、阪神臨海地域の物流を担う重要道路であり、その西伸事業に微力ながら貢献できましたことを誇りに感じると同時に、今後とも、社会基盤の整備に寄与すべく、技術の研さんと品質の向上に努めてまいります。
日本気象協会 関西支社 支社長 寺谷 拓治
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