国土交通省 国土技術政策総合研究所から優良業務表彰と優秀技術者表彰を受けました
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、2025年7月16日(水)、国土交通省 国土技術政策総合研究所から優良業務表彰と優秀技術者表彰を受けましたのでお知らせします。



■表彰の内容
【表彰項目】
<優良業務表彰、優秀技術者表彰>
受賞業務名称 : レーダ雨量を用いた事前通行規制手法の検討業務(その2)
受賞優秀技術者 : 片山 勝之
※本表彰は、令和6年度に完了した国土交通省 国土技術政策総合研究所発注業務の中で、特に優れた成績を収めた企業および技術者に与えられるものです
■表彰対象業務について
本業務の目的は、レーダ雨量を用いた道路の事前通行規制手法を確立することです。レーダ雨量を地上雨量計の観測データを用いて補正することで、面的かつきめ細かな雨量情報を作成するとともに、試験的に現場路線管理者に対してレーダ雨量情報に基づくアラート通知を行いました。本業務により、近年頻発する地上雨量計では捕捉が困難な局地的豪雨を把握し、災害発生前の「通行止め」の規制に活用することで、道路利用者の安全性を向上できることを評価され、表彰いただきました。
<日本気象協会から>
道路の事前通行規制は、1968年(昭和43年)に岐阜県加茂郡白川町の国道41号で発生した飛騨川バス転落事故を契機に導入されました。これまでは、数km~数十kmに及ぶ事前通行規制区間に1~数カ所設置された地上雨量計の観測値に基づいて規制を行ってきましたが、近年は地上雨量計だけでは捉えられない局地的な大雨が頻発し、事前通行規制を行う前に土砂流入や斜面崩壊等が発生するケースがみられます。そのため、従来の地上雨量計による「点」情報ではなく、広域的な「面」情報としてのレーダ雨量の活用が重要なテーマとなっています。今回表彰の対象となった業務の成果により、道路管理の現場においてレーダ雨量の活用が益々進んでいくことを期待しています。
このような表彰をいただけたことは、この上なく光栄に感じるとともに、業務を担当した職員に対し、更なる技術研鑽(けんさん)への励みともなります。今後も技術力を磨きながら、防災の専門家として、皆さまの安全と安心に貢献できますよう、努めてまいります。
日本気象協会 防災・気象DX本部 防災事業部 部長 増田 有俊
以上