高精度なレーダー雨量情報の利活用
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高精度なレーダー雨量情報を用いて豪雨を見逃さないように監視するとともに、防災計画の改善をコンサルティングします。
線状降水帯や都市型の集中豪雨は、狭い範囲に短時間で浸水害や交通障害をもたらします。しかし、地方自治体やインフラ企業においては、現在も雨量計を用いて大雨を監視していることが多く、「点の雨量監視」による大雨の見逃しが課題となっています。
現在では、気象レーダー観測の精度向上によって局地的な豪雨をリアルタイムに把握できます。特に観測条件が良好な都市域では防災体制の判断にも活用できる精度となっています。都市域を中心に250 mメッシュで整備された「XRAIN*1」と日本気象協会独自の雨量予測*2を用いることで「面の雨量監視」を行い、大雨を見逃さない防災対応を支援します。さらに、「面の雨量監視」に対応した防災体制基準(地域防災計画など)や道路・鉄道の規制基準への見直しを検討します。
高精度なレーダー雨量情報
特徴
・市区町村内の地域単位等で平均した雨量を用いて、局地的な豪雨を5分~10分ごとの高頻度に監視できます。
・お客さま所有の雨量計観測データを取り込み、より精度の高い解析雨量*3を用いて豪雨監視することもできます。
・地域防災計画で定められている地上雨量計による大雨監視を、レーダー雨量情報による監視に移行する検討や、基準雨量の見直し検討をコンサルティングします。

XRAIN降雨分布と雨量計分布図
※図中の○印は東京都・埼玉県雨量計、□印は気象庁雨量計、×印は下図グラフ地点

※右上図中の×印地点で比較。地上雨量は区役所管理の雨量計観測値を利用。
こんな方におすすめ
・災害特性に適合した地域防災計画への見直しをご検討中の方
(市区町村や都道府県の地方自治体の防災担当の方 など)
・最新技術を活用した雨量規制基準への見直しをご検討中の方
(道路・鉄道会社の通行規制判断をご担当の方 など)
・局地的な豪雨を見逃さない防災計画を新たに作成されたい方
用語解説
XRAIN(*1)
国土交通省の「XバンドMPレーダ」と「CバンドMPレーダ」で構成される観測ネットワーク
日本気象協会独自の雨量予測(*2)
XRAINのレーダー雨量情報を用いた日本気象協会独自の予測情報
解析雨量(*3)
一般的な「国土交通省解析雨量」は、気象レーダーの観測結果を気象庁等の地上雨量計データと組み合わせ、1 kmメッシュで提供する1時間降水量情報です。日本気象協会では、お客さま所有の地上雨量計データを独自に取り込み精度を高め、さらに10分間降水量情報として提供します。