最新型気象レーダーの導入支援
Services
豪雨監視に役立つ降雨観測用二重偏波レーダー(MPレーダー)*1の導入をサポートします。
近年、世界中で大雨など極端な気象現象が頻発し、災害が激甚化しています。気象レーダー観測技術においては二重偏波レーダーによる降水量把握が高精度化され、その情報を利用した降雨予測、洪水予測等での利用が進んでいます。特に国土交通省の「XバンドMPレーダ」では、約250m間隔の詳細な雨量情報が1分ごとに得られ、その観測精度も従来型レーダー「Cバンドレーダ」に比べて大幅に向上しています。またフェーズドアレイレーダー*2では、立体的に降雨の分布を従来型レーダーの約1/10の短時間で把握することが可能で、積乱雲の発達過程や集中豪雨の前兆現象を捉えられることができます。
日本気象協会では、気候変動への適応策でもある早期警戒システムの一環として途上国への導入を支援します。
最新型気象レーダーの導入支援
特徴
・1分ごとに約250m間隔の詳細なメッシュ雨量情報が得られます。
・雨量計の補正なしで正確な雨量が求められ、リアルタイム性に優れます。
・お客さまの業務を支援するための表示システムの作成や、国土交通省XRAINとの合成雨量も作成します。
こんな方におすすめ
・豪雨時の実況雨量監視や施設の水害リスク管理をされている方
・詳細なメッシュ雨量データを取得・活用されたい方
・道路や鉄道などの交通インフラの安全管理をされている方
用語解説
二重偏波レーダー(MPレーダー)(*1)
水平偏波と垂直偏波2種類の電波を送信することで雨粒に関するさまざまな情報(マルチパラメータ)を得ることができる最新型の降雨観測レーダー。従来型レーダー「Cバンドレーダ」に比べて高精度の降雨観測が可能。代表的なものに「国土交通省高性能レーダ雨量計ネットワーク『XRAIN』」がある。
フェーズドアレイレーダー(*2)
アンテナを1回転させる間(30秒~1分間)に3次元空間の降雨観測を行うレーダー。従来のパラボラアンテナ型レーダーに比べて、高頻度かつ高解像度の立体観測が可能で、局地的大雨や竜巻などの極端現象をより迅速に察知することができる。