雨量観測所の最適配置検討
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地上雨量とレーダ雨量のデータ分析により雨量観測所の最適配置を検討します。
地上雨量計で雨量を観測する場合、降雨スケールや地域の降雨特性を踏まえた上で、地域代表性の高い(より広い地域を代表する)場所に配置することが重要です。そのために、各雨量観測所の代表範囲と空白域を調べることで、既設の雨量計設置の地域代表性を評価します。空白域を埋めるための適切な雨量計の配置場所、また重複域が大きな場合は雨量計の削減や再設置場所のご提案をします。本調査により、費用対効果の高い雨量計の最適配置を実現することができます。
雨量計の空白域調査は、地上雨量観測所(お客さま所有の雨量計データや気象庁アメダス、国土交通省テレメータ等)とレーダ雨量の相関解析により行います。
特徴
日本気象協会では過去のアメダス雨量やレーダ雨量のデータベースを保有しているため、短期間での検討が可能です。雨量計の適切な配置により、対象地域での大雨を適切に監視し、より有効な防災対策(洪水・土砂災害に対する避難判断、ダム管理等)に活用できます。
用途
・雨量計の新規設置計画や再配置計画の検討
・大雨監視、ダム管理、洪水・土砂災害に対する警戒態勢・避難判断への活用
・地上雨量計の有効活用、不要雨量計削減によるコストカット
用語説明
解析雨量:気象庁が全国に設置している気象レーダで観測された雨量とアメダス等の地上雨量計を組み合わせて、降水量分布を1km格子1時間雨量として解析したもので、10分ごとに作成されます。解析雨量を利用すると、雨量計の観測網にかからないような局所的な強雨も把握することができます。気象庁の記録的短時間大雨情報の基準としても利用されています。