気象テクノロジー

総合数値気象予測システムSYNFOS

SYNFOSは米国の研究機関で開発された気象予測モデルWRFをベースに、日本気象協会が独自の改良を加えた総合数値気象予測システムで、当協会が提供する予測情報の基盤の一つとなっているものです。

SYNFOSを用いた予測には、

  • 特に大雨や日射量などにおいてSYNFOS独自の精度の良い予測結果が得られる
  • 予測時間を長くしてより先の時間までの予測情報を提供できる
  • 時間空間的に細かい予測情報を提供できる
  • (ほかの気象情報では配信されていない)独自の気象要素の出力が可能

などの特徴があります。

総合数値気象予測システムSYNFOS

○特徴

SYNFOSとは「SYnthetic+Numerical Forecasting System」を略したものであり、米国の研究機関で開発された気象予測モデルWRFをベースに、日本気象協会が独自の改良を加えた総合数値気象予測システムです。(図1 )

図1 SYNFOSの処理の流れ図

図1 SYNFOSの処理の流れ図

SYNFOSを用いた予測では、予測時間を長くすることで、さらに先の時間までの予測情報を提供できたり、時間空間的に細かい予測情報の提供、さらにほかの気象情報では配信されていない独自の気象要素の出力ができるなどの特徴があります。
「図2」は解析雨量と比較したSYNFOSを用いた大雨の予測事例です。SYNFOSは特に大雨や日射量の計測などでSYNFOS独自の精度の良い予測結果が得られます。

図2 SYNFOSの大雨予測事例(令和2年球磨川豪雨)

図2 SYNFOSの大雨予測事例(令和2年球磨川豪雨)

SYNFOSには、

  • 気象庁のデータを入力に使用した「SYNFOS―5」
  • 海外(ECMWF)の気象データを入力に使用した「SYNFOS―ECMWF」
  • 2週間先までの予測を提供できる「SYNFOS―2週間」

の複数の予測モデルがあり、利用者のニーズに応じた予測情報の提供が可能です。

SYNFOSの出力結果は統計的な補正を加えたうえで予測情報提供に利用されているほか、「JWA統合気象予測 」の入力モデルの一つとしても利用されています。

○提供方法

Webサービスもしくはプロダクト配信で提供します

○料金

月額定額制  ※利用料金詳細は、お問い合わせください

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